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長時間座って作業をする際、椅子の蒸れが気になる!という経験をした方も多いのではないでしょうか。特に暑い時期には、蒸れはより一層気になります。この記事では、通気性の良い椅子や蒸れを防ぐための対策について紹介しますので、快適な作業環境を整えるために、ぜひ参考にしてください。

椅子での蒸れの原因とは?

椅子での蒸れはなぜ起こるのでしょうか。実は、椅子の通気性や素材、使い方など、さまざまな要因が考えられます。

なぜ椅子に座ると蒸れるのか?

大きな原因として、以下の点が挙げられます。

● 椅子の通気性が悪い
● 長時間座りっぱなしの状態が続いている
● 室温や湿度が高い
● 熱がこもりやすい衣服をきている

多くの椅子はクッション材やシートカバーで覆われており、これによって空気の流れが妨げられます。その結果、体から発散される熱や湿気が椅子にこもり、蒸れ感を引き起こすのです。

また、椅子に座ると体と椅子の接触面で摩擦が発生します。特に長時間同じ姿勢で座っているとこの摩擦によって体温が上昇し、蒸れを感じることが少なくありません。

そもそも室温や湿度が高い場合や、通気性の悪い衣服を着ていれば汗をかきやすくなり、蒸れる要因になってしまいます。

蒸れると感じる部位とその理由

椅子に座ると蒸れると感じるのは、背もたれに当たる背中や座面で圧迫されるお尻周辺です。その理由は椅子に密着することで身体の熱や湿気が蓄積されやすくなるからですが、通気性の悪い椅子や素材によって引き起こされることもあります。

さらに、長時間同じ姿勢で座っていると血行不良になるため、それも一層蒸れを悪化させる要因になります。

椅子の素材と蒸れの関係

椅子に使われている代表的な素材は、布製、皮製、合成皮革製などです。それぞれの蒸れやすさを簡単に解説します。

布製の椅子:通気性が良く、空気の流れを確保しやすいため、蒸れにくいと言われています。一方で、布地が汗を吸ってしまうため、汗ジミが残る可能性があります。
皮製の椅子:通気性が低くなりがちです。しかし、吸湿性はあるため布製よりも汗を吸ってくれます。また、皮革は通気性が低いため、夏場にはヒリヒリとした感じがすることがあります。
合成皮革製の椅子:通気性は期待できませんが、耐久性やお手入れのしやすさが魅力です。しかし、合成素材は皮製とは異なり吸湿性はないため、蒸れた状態が続くと服や椅子が濡れてしまうこともあります。

【通気性の良いおすすめの布製チェア】

通気性が良い椅子の選び方

オフィスチェア メッシュ素材

メッシュ素材やあらかじめクッションが入っているなど通気性のある椅子を選ぶことで蒸れやすさや不快感を軽減することができます。おすすめの椅子もご紹介しますので参考になさってください。

メッシュ素材の椅子のメリット

メッシュとは英語で篩(ふるい)の網目という意味で、その名のとおりたくさんの穴があいている生地でできています。メリットは以下の通りです。

● 通気性が良い
● 身体にフィットするため正しい姿勢をサポートする
● 耐久性に優れている
● 汚れやほこりがつきにくい
● 軽量で移動や取り扱いが容易

クッション入りメッシュ素材の椅子の特徴

前述したとおりメッシュ素材の椅子にはメリットが多いですが、さらにクッションの入った椅子であれば体圧が分散され、長時間座っても疲れにくくなります。自分好みのクッションの厚さや硬さを選ぶことでより一層快適な座り心地を実現でき、長時間の作業もはかどるでしょう。

おすすめの通気性が良い椅子ブランド

ナカバヤシ(Nakabayashi):OAネット 肘付き CNN-003D

比較的リーズナブルな価格で購入できるため、コスパ重視の方におすすめです。
背もたれや座面にはメッシュ素材が使われているので通気性も優れています。背もたれが体を包み込む形状に設計されているのが特徴です。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY):オフィスチェア 150-SNC097

背もたれや座面がメッシュになっているため通気性抜群です。また、クッションの素材には8cmの肉厚なモールドウレタンが使われており、お尻をやさしく包み込む曲線や幅広設計が採用されています。これにより、圧力を分散させてゆったりと座ることができます。
S字ハイバック構造の背もたれによって背中を自然な形で支えることができ、長時間でもリラックスした状態を保つことができます。

LOWYA:メッシュタイプのオフィスチェア F102_G1032_1000B1

背もたれや座面に立体構造が採用されているオフィスチェアです。座り心地がよくその上メッシュ素材なので、長時間の作業でも蒸れを防げます。
腰を支えるオートランバーを搭載しているため、正しい姿勢をサポート。アームレストやヘッドレストは自分好みに調整でき、ロッキング機能で硬さの調節まで実現します。

ハーマンミラー(Herman Miller):アーロンチェア

背もたれや座面に通気性の高いペリクル素材を使用した高級オフィスチェアです。8つのゾーンによって体圧が分散され、座ったままでの作業時の疲労を軽減してくれます。

また、仙骨部を支える「ポスチャーフィットSL」機能があり、背骨の自然なS字カーブをサポートします。

蒸れを防ぐための実用的な方法

椅子の蒸れを防ぐための様々なアプローチ方法を紹介します。これらの方法を実践することで、快適な状態でデスクワークに集中できるでしょう。

座布団やクッションの活用

座布団やクッションを活用することで座面の摩擦を和らげ、体圧の分散が可能です。さらに汗を吸収してくれる役割も担ってくれるので蒸れ予防に役立ちます。

適切な室温・湿度の

エアコンや冷風機を使用して、そもそも汗をかきづらい室温を保つことが重要です。また、湿度が高い環境ではより一層蒸れやすくなるため、除湿機も活用しましょう。

休憩を取り、立ち歩くことの重要性

長時間椅子に座っていると、体が緊張してしまい、蒸れ感が増す傾向があります。定期的に立ち上がり、少し歩くことで筋肉の緊張をほぐし、血液の循環も良くなるでしょう。

立って仕事をしたりミーティングしたりする習慣を取り入れることで蒸れを防止できるだけでなく、腰や背中の痛みを起こしにくくするといったメリットもあります。

蒸れによるトラブルとその対策

椅子に長時間座って蒸れた状態が続くと、さまざまな肌トラブルにつながりかねません。汚れを蓄積しないためにも定期的な清掃を行い、蒸れを感じた際は応急処置を施すなど対策しましょう。

蒸れによる肌トラブルの予防

雑菌やカビが繁殖して皮膚のかゆみや発疹を引き起こすことがあります。また、毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビや吹き出物の発生リスクも高まるのです。雑菌を除去するためにはこまめに清掃し、合わせて前章でご紹介した蒸れを防ぐ方法を実践しましょう。

椅子の定期的な清掃とメンテナンス

椅子を拭く女性

椅子には汗や皮脂、食べ物の残りといった汚れ、さらにはホコリなどが付着します。これらの汚れが放置されると、菌や臭いの原因となる可能性があるので注意が必要です。

革製、合皮製の椅子の場合は柔らかい布を使って汚れを拭き取ります。布製の椅子は洗濯機で洗える場合もありますので、取り外しが可能な場合は、カバーをこまめに洗濯するようにしましょう。メッシュの椅子はホコリやゴミを掃除機などで除去し、汚れやシミは中性洗剤を薄めた液でやさしく拭き上げます

椅子をきちんと清掃・メンテナンスすれば長く快適に使用できるため、定期的に実施してください。

蒸れを感じたときの応急処置

椅子に座っているときに蒸れを感じたら、以下の応急処置を試してみることをおすすめします。

● 衣類を脱いで体温を下げる
● 背もたれや座面にハンカチやタオルを敷く
● 小型扇風機で身体を冷やす

立ち上がって一旦衣服や椅子を乾かすのが最も効果的ですが、作業を中断できない場合は上記の方法で蒸れを乗り越えましょう。

まとめ

椅子が蒸れるのは、椅子の通気性と長時間座っている状況が大きな要因です。可能であれば通気性の良いメッシュの椅子に買い替えるのがおすすめですが、難しい場合はクッションや冷却グッズを活用したり、衣服やエアコンで体温調節したりしてください。

蒸れた状態は身体にとっても椅子にとっても良くありません。定期的な清掃と座りっぱなしにならないことを意識して、快適にオフィスワークを進めましょう。