飲食店やカフェなどの店舗用のテーブルは、お店の雰囲気作りの重要なアイテムです。また、多くのお客様が使うため、耐久性も重視されます。この記事では、店舗用テーブルの素材の選び方について、素材別のメリット・デメリット、選び方のポイントなどをご紹介しますので、ぜひお役立てください。

テーブルの素材別の概要

テーブルの素材には、大きく分けて木製、金属製、石材、ガラスがあります。素材別に、それぞれメリット・デメリットを見ていきましょう。

木製テーブルのメリット・デメリット

木製のテーブルのメリットは、木目を活かした温かみのある雰囲気を出せること。木材の違いによっても手触りや雰囲気が変わり、使い込むほど味が出てくるのも木製テーブルのメリットです。商品数も豊富で、たくさんの品揃えのなかから好みのものを探しやすいメリットもあります。

デメリットは、汚れや水濡れに弱いものがあることです。シミになりやすかったり、汚れが取れにくかったりとメンテナンスに手間がかかる可能性があります。

金属製テーブルのメリット・デメリット

ステンレスなどの金属製テーブルのメリットは、汚れや傷がつきにくいなど、手入れが簡単で耐久性に優れていること。水が染み込みにくく、ステンレスはサビにくい点もメリットです。

デメリットは、形が限られていること、重量があることです。ひんやりと無機質な雰囲気もあるので、取り入れ方が難しい点もデメリットだといえるでしょう。

石材テーブルのメリット・デメリット

天然大理石や人工大理石といった石材を使ったテーブルのメリットは、高級感があり、汚れや水濡れにも強いことです。天然大理石の場合は、石の模様はひとつとして同じものはない特別感がある点もメリットといえるでしょう。
人工大理石の場合は、汚れにくさに加えて、価格が安く、加工しやすいのがメリットです。

デメリットは、天然大理石・人工大理石ともに、物を落とすなどして割れてしまう可能性があることです。また、重量がかなりあるので運ぶのが大変である点もデメリット。
天然大理石の場合、価格が高くなりやすい点もデメリットです。

ガラステーブルのメリット・デメリット

ガラステーブルのメリットは、汚れや水濡れに強いことです。傷も付きにくく、高級感や開放感が出しやすいのもメリットの一つ。商品によっては価格が抑えられる点もメリットです。

デメリットは、割れたりヒビが入ってしまったりすると使えなくなってしまう点です。ガラスの割れはケガに直結するため、取り扱いに気を遣わなければなりません。厚みによっては重量が出やすいのもデメリットです。

ダイニングテーブルに最適な素材の選び方

テーブルは、料理を食べたり飲み物を飲んだりするため、非常に汚れやすい場所です。また、アルコールなどでの拭き取りを行なう機会も多いので耐久性も求められます。テーブルの素材の違いを理解して、目的や手入れのしやすさなどを比較してみると選びやすくなるでしょう。

テーブルの素材の違いを理解する

テーブルに使う素材は、木材、金属、石材、ガラスとさまざまです。素材によってさまざまな違いがあることを理解したうえで選びましょう。ここでは、素材の特性などについてご紹介します。

1.木材を使用する場合

木材といっても、人工的に作った集成材とよばれるものや、塗装をしていない無垢材など種類はさまざまです。また、木の種類によっても、木目や木の質感・硬さなどが異なります。
無垢材など塗装をしていないものは肌あたりが良く、ナチュラルな雰囲気を演出できますが、水に濡れるとシミができやすかったり汚れが取れにくかったりするなど、手入れがやや難しいです。食べ物や飲み物を提供する場合は、塗装ありの木材を使用したりカバーを付けたりすることをおすすめします。

2.金属を使用する場合

ステンレスは耐久性が高く、サビにも強いので、食べ物や飲み物を出すお店には向いている素材です。ただし、金属なのでスタイリッシュでクールな印象になりやすかったり、調理台やシンクのイメージもあるため、業務的な印象を与えたりする可能性もあります。
商品数もあまり多くないので、お店に合ったテーブルを選ぶのが難しいかもしれないので、オーダーなども検討されるとよいでしょう。

3.石材を使用する場合

石材も汚れには強いので、飲食店向きの素材です。人工大理石を選べば価格を抑えることもでき、種類も豊富なので店に合ったものを選びやすい傾向にあります。
ただし、天然大理石も人工大理石も重量があるので、テーブルを移動させることが多いお店では使いにくいかもしれません。

4.ガラスを使用する場合

ガラスも汚れや傷に強く、飲食店にはおすすめの素材です。視界をふさがないので、空間が広く見える効果もあります。ただし、衝撃によって割れたりヒビが入ったりしてしまうと、ケガ防止のためにすぐに対処しなければなりません。
石材も割れやすい素材ではありますが、割れたときのダメージが大きいのがガラスです。

テーブル素材選びのポイント

床材のサンプルと平面図

テーブル素材選びの3つのポイントをご紹介します。店舗用のテーブルは家庭のテーブルとは選び方にも違いがあるので、ポイントを押さえて店に合うテーブルを選びましょう。

1.予算を考える

テーブルの材質や大きさによって、価格は大きく変わります。座敷席でない限りはイスやソファも一緒にそろえるでしょうから、テーブル周りをトータルコーディネートで考えなければなりません。
リーズナブルで使いやすいものにするのか、値段は高くてもこだわりのテーブルにするのかなど、優先順位をつけて予算を決定してください。

2.テーブル材の耐久性・機能性

たくさんの人に長時間使用される店舗用のテーブルは耐久性も重要です。特に近年、感染症対策で消毒などをより徹底して行なうことにより、塗装のハゲや素材の傷みは進みやすくなっています。高い耐久性のあるものを選ぶと買い替えや修理のコストを抑えることが可能です。
飲食を提供するお店であれば水や食べ物汚れに強いもの、勉強や仕事をする人が多いのであれば鉛筆などでへこみにくい素材など、客層に合わせた機能性を持っていることも重要です。店舗の場合は土足で利用することも多いので、テーブルの脚も手入れのしやすさや耐久性も考慮する必要があります。

3.テーブルのデザイン

店舗のテーブルは、店の雰囲気に合わせることも大切です。丸型や長方形、オーバル型など店の雰囲気に合うものを選びつつ、通路が確保できるのか、提供する料理が置けるスペースが十分にあるのか、人数が増えたり減ったりしたときにテーブルの移動が容易にできるかなどの点も考慮する必要があります。
また、イスやソファと合わせる場合、テーブルの高さとのバランスがとれているかどうかも重要です。一般的に、イスの座面とテーブルの天板との距離は25~30cmほど離れているのが理想的だといわれています。
テーブルの天板だけでなく、脚のデザインにもこだわると、より目的や店の雰囲気に合ったものが選べるでしょう。

まとめ

店舗のデザインの一つであるといっても過言ではないテーブルは、ぜひデザインにもこだわりたいところです。ただし、店舗で使うテーブルは、家庭のものとは違って不特定多数の人に長時間使われるため、耐久性も重視しなければなりません。テーブルの素材には、木製、金属製、石材、ガラス製などがありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。店の雰囲気に合うか、手入れのしやすさや予算、機能性なども合わせて検討することで、最適なテーブルを選べるでしょう。