おしゃれなオフィスは、ただ見た目が良いだけでなく、働く人の働きやすさや心理的な側面を考慮した機能的なデザインが特徴です。オフィスをおしゃれで居心地の良い空間にすることで、ブランドイメージと生産性のアップに繋がる可能性があります。この記事では、おしゃれなオフィス作りに欠かせないポイントや、生産性の向上に繋がりやすい理由、デザイン事例などをご紹介しますので、オフィスの内装やレイアウト変更を検討している方はぜひ参考にしてください。
なぜおしゃれなオフィスデザインが求められるのか?
これまでのオフィスは必要最低限の設備をそろえ、閉鎖的で区切られた空間で業務をこなすスタイルが主流で、社員同士がコミュニケーションを図れる共有スペースなどはありませんでした。しかし、働き方や企業文化の変化に伴い、オフィス自体の役割や機能も変わってきています。
リモートワーク時代のオフィスの意義
リモートワークが普及し、社員同士の連携や意思疎通が思うように図れないという事態が発生したことから、コミュニケーションの重要性が再認識されました。リモートワーク時代のオフィスは、出社した社員が部署の垣根を超えてコミュニケーションできるようオープンスペースが中央に配置されており、開放的な空間となっていることが望ましいでしょう。
おしゃれなオフィスデザインの効果
大自然などの美しい環境に囲まれると、人はリラックスできてストレスが減少します。おしゃれなオフィス空間で働くと、仕事に集中できるだけでなく、モチベーションアップに繋がります。取引先やクライアントがオフィスを訪問する際に、おしゃれなオフィスで好印象を与えることができれば、企業のブランドイメージ自体もアップするのではないでしょうか。
おしゃれなオフィスで働くことを目的に就職活動を行う人がいるくらい、デザインにこだわったオフィスは人気です。メディアやSNS、口コミなどで紹介されると、「おしゃれなオフィスで働きたい」という優秀な人材が全国から集まってくるかもしれません。
会社への帰属意識を高めるデザイン
企業のコンセプトに沿ったデザインにすることで、ブランドイメージをアピールできます。おしゃれで快適なオフィスはブランドイメージを強化するだけでなく、社員の満足度や帰属意識を向上させてくれる点がメリットです。新入社員の定着率向上も期待できます。
オフィスデザインでのコツとポイント
自宅では落ち着いて仕事ができないが、お気に入りのおしゃれなカフェだと仕事がはかどるという人も少なくありません。センスの良いインテリアに囲まれ、仕事に集中できるオフィスデザインを実現する4つのポイントをご紹介します。
モチベーションを高めるデザイン要素
モチベーションを高めるデザイン要素として、グリーンの配置、色彩、快適なワーキングスペースとリラックススペースの確保が挙げられます。
グリーンをオフィスに置くと空気が浄化され、リラックス感と集中力を高めやすくなります。青や緑は集中力を向上する色、赤は元気を与える色と言われています。オープンスペースに大きなオフィステーブルと個人用ブースを配置し、作業に合わせて場所を選べるようにすると、自由度が高まり、作業効率アップも期待できるでしょう。瞑想ができるリラックススペース、自由にコーヒーが楽しめるカフェスペースを設けると、さらに気持ちの切り替えがしやすくなります。
サイズ別レイアウト提案
スタートアップなどの小規模な会社は、スペースが限られているため、キャスター付きの家具やパーティションを活用して、必要に応じてレイアウトを変更できるようにするのがおすすめです。
中規模な会社は、業務内容やチームごとにゾーンを分け、それぞれに適したデザインや家具を配置します。企業のロゴやブランドカラーを内装に取り入れ、企業文化やイメージを強化しても良いでしょう。
大規模な会社の場合、さまざまな仕事のスタイルに対応しなければなりません。個別のワークスペース、グループ作業ができるスペース、集中できる静かな作業スペースなどを設け、通路を明確に設定し、移動しやすくしてください。
いずれのサイズでも、コミュニケーションを促進するために開放的な共有スペース、リラックススペースも設けるという点は共通しています。グリーンを置き、壁画や彫刻などの芸術作品もオフィスに取り入れると、クリエイティブな内装になるでしょう。
内装や家具選びのポイント
内装や家具選びは、おしゃれなオフィスにとって重要なポイントです。内装やオフィス家具を見直すだけでも、印象がガラリと変わることもあります。オフィス全体のテーマやコンセプトを明確に設定し、統一感のあるデザインを意識するのがポイントです。日本のメーカーだけでなく、海外ブランドにも目を向けて、自社のコンセプトに合ったオフィス家具を選びましょう。
近年、木目などの自然素材を内装に取り入れるのが流行していますが、内装や床、壁ごとに木目のトーンが異なると雑然とした印象になるため、木製の家具を選ぶ際は、木目の色やトーンを統一するのがおすすめです。
体にフィットして疲れにくいワーキングチェア、高さ調整ができるワーキングデスクなど、人間工学を意識したオフィス家具を選ぶと、作業効率がさらに良くなります。
オフィスデザインのプロに相談するメリット
おしゃれなオフィスを実現するために、空間デザイナーやインテリアデザイナーなどの専門家に相談することは有意義です。空間デザイナーなどの専門家は、空間の活用方法、流行のデザインや材料の知識など、専門的な知識と豊富な経験を持っています。プロに依頼すると、デザイン選びがスムーズに進み、時間のロスを削減することが可能です。数多くのオフィスデザインを手がけた経験から、社員のニーズや業務内容に合わせて設計してくれるでしょう。
専門家は、関連業者や工事担当者とのコーディネーター役でもあるため、総合的にみても時間とお金の節約につながります。コスト面を考慮しつつ、専門家の意見やアイデアを取り入れることは、長期的な投資として価値があるでしょう。最初の相談や見積もりは無料のケースも多いので、デザイナーがいる会社に相談してみるのがおすすめです。
おしゃれなオフィスデザイン事例紹介
おしゃれなオフィスデザイン事例をご紹介します。国内では、環境を意識したカフェ風のナチュラルな内装がトレンドとなっていますが、自社のコンセプトを明確にすることで、それ以外の可能性も広がるかもしれません。
最先端のオフィスデザイン事例
ミーティング・リラックス・個人ワークをはじめ、多様な過ごし方に合わせた家具がそれぞれレイアウトされ、ゆったりした大きめのソファ席も設けられるなど、まるでカフェのような居心地の良さを実現したオフィスの事例。
部門や業務を超えてたくさんのコラボレーションが発生するように設計され、オフィス空間の可能性を広げています。
海外風のおしゃれなオフィス事例
海外ドラマに出てくるような印象で、モダンで洗練された内装。スチール製の白色のワーキングデスクとビタミンカラーの組み合わせに集中力とモチベーションが高まります。
開放的な共有スペースに、さまざまな素材、形のスツールや大きなクッションを置いた事例です。気分転換に小休憩をしたり、リラックスしながら作業をするのに最適です。カジュアルな空間をオフィスに作るのも最近のトレンドで、新しいアイデアが生まれやすくなっています。
まとめ
おしゃれなオフィスは、社員の集中力とモチベーションを高めるだけでなく、生産性や会社への帰属意識も向上させるパワーを持っています。おしゃれなオフィスにするためには、企業のブランドイメージとオフィスのコンセプトをまず明確にして、デザインと機能性をともに考慮するのがポイントです。空間デザイナーなどのプロに相談すると、企業文化やブランドに合った、洗練されたオフィス空間を提案してくれることでしょう。時間とお金を節約しながら、おしゃれなオフィスを実現してみてください。