都内の駅や商業施設などで目にする機会が増えた「リモートワークボックス」ですが、オンライン会議やパソコン作業ができる個室へのニーズの高まりに伴い、急速に広がりを見せています。この記事では、リモートワークボックスの特徴や設備内容、利用者の声などをご紹介します。リモートワークボックスを使ってみたい方、オフィスに導入を検討している方は参考にしてください。

リモートワークボックスとは

リモートワークボックスとは、リモートワークを行うための個室ブースのことで、テレワークブース、パーソナルブースなどとも呼ばれています。

コロナ禍で変化した新しい働き方が定着し、移動先やスキマ時間に集中して作業できる空間を求める人が増えていることから、大都市圏だけでなく、地方都市の空港や駅などでも導入され始めています。

これまではリモートワークは、カフェやコワーキングスペース(フレキシブルオフィス)の利用が一般的でしたが、社内外のコミュニケーション手段がWebミーティングとなり、カフェでWeb会議をしたくても周りの人が気になる、相手の声が聞こえないなどの問題を抱えていました。

そこで登場したのが、昔の電話ボックスのような形をしたリモートワークボックスです。

リモートワークボックスの特徴と設備内容

個室ブース WEB会議する女性

リモートワークボックスの予約は、スマホを使って行います。エリア・駅名から場所を絞り込み、利用したい時間を選びます。移動の合間に、作業スペースが必要になったときでも、近くにあるリモートワークボックスを探し、予約を入れることで使えるようになる仕組みです。

入室する際は、アプリのQRコードをかざすだけ。15分単位で気軽に使え、料金は110~275円が一般的です。アプリの会員登録はもちろん無料となっています。

小さな空間には、机と椅子、モニター画面、電源やUSBポートが設置され、自分のパソコンを持ち込んで作業できます。プリンターが置かれているところもあり、働きやすい環境が整っています。

Wi-Fiや防音などのワーク環境

Wi-Fiや防音対策も万全で、作業やオンライン会議をストレスなく行える環境にあります。場所によっては、遮音設計になっているところもあります。空調設備も整っているため、快適に使えるのがメリットです。

カフェやコワーキングスペースではしづらいことでも、リモートワークボックスでは周りを気にせず、気兼ねなくできるのが魅力です。

社外での作業となると、セキュリティ対策が心配になりますが、リモートワークボックスは、不特定多数が無料で利用できるフリーWi-Fiではありません。プライバシーとセキュリティが確保された安全な空間で作業できます。

利用者の声や評判

リモートワークボックスの利用者の声や評判をまとめました。

利用者の声①
知らなかったです。こんなに快適な場所があるなんて!!
チェックインもアウトもアプリ登録でスムーズ。24時間空いているけど、個室の利用も同じ料金でできて、鍵もかかるし安心して利用できる。しかも、個室には専用のエアコンまである。Wi-Fiもサクサク。快適に仕事ができました。全国に沢山あるのを知って、これからは出先でのディスクワークに困らなくなりました。

利用者の声②
隙間時間に丁度いいビジネス個室です。

利用者の声③
鍵付き個室を利用しました。 1人でZOOM会議や面接を受けるにはちょうどいい広さ。他の部屋の声が若干聞こえますが、気にならない程度です。 駅からも近く、便利。 仕事や、就職活動にもオススメです。 アプリで鍵の開閉や支払いを行うことができ、とてもスムーズに利用することができます。 入口を入るとすぐ目の前にあるボードで空いているスペースを確認することができます。

利用者の声④
時間にもよると思いますが、外音が気になります。もう少し騒音対策をしてもらえると助かります。

「アクセスのよい場所にあった」「短い時間で集中して作業できる」「料金が安く、使いやすい」といった良い口コミがみられた一方で、「外音が気になる」「狭い」「隣のブースの人が壁に寄りかかって電話していた」などの残念な口コミもありました。

リモートワークボックスの選び方と活用策

リモートワークボックスは駅構内や空港、商業施設以外にも、カフェやコワーキングスペース、オフィスにも設置されるようになってきています。

リモートワークボックスの提供先をチェックしてから、予約アプリを導入し、新規登録することから始めてください。

ニーズに合わせた選択法

リモートワークボックスの利用者は、20代~30代の会社員が中心です。Web会議やWeb面接を行う場所が自宅にない自宅で集中して作業ができない、といった理由から利用している人が多いようです。

Web会議に利用する人が多いため、「リングライト」を置いているリモートワークボックスもあります。

リモートワークボックスの最適な活用方法

ハイブリッドな働き方が広がる中で、自宅や会社以外に集中して働ける個室を求める声は高まっています。気軽に使える料金で、仕事に必要な設備が整っているとあって、お気に入りのリモートワークボックスを見つけて、リモートワークの拠点の一つと位置付けておくと、気分を変えて作業できるため、作業能率は向上することでしょう。

リモートワーク環境を最大限に活用するためのアドバイス

自宅でリモートワークをしたくても、集中できる場所がないという方も少なくありません。生活スペースと仕事場を明確に区別するのが理想的ですが、仕事部屋として使えるスペースがない場合、部屋の一角にリモートワークスペースを作るという方法もあります。

自宅用リモートワークボックスは防音ボックスと呼ばれています。防音ボックスの値段は10万円前後ですが、効率性を高めたいけど、お金をかけたくないという方は、自宅近くのリモートワークスペースを活用するのがおすすめです。

オフィスにもリモートワークボックスを

個室ブース 電話する女性

近年、リモートワークボックスを社内に導入する企業が増加しています。集中して作業できる個室環境を作り出すことを目的としているのですが、機能面だけでなく、オフィス空間に合ったデザイン性の高いワークブースが求められています。

オフィスでのオンラインミーティングを気軽に

オフィスやリモートワークなどを組み合わせた働き方が普及する中、個人の机を持たないフリーアドレス型を採用する企業も増えています。他部署の人と同じフロアで一緒に作業する機会が増えたことから、オフィスでのオンラインミーティングを気軽に行えるスペースの確保が必要とされています。

ロフコのご紹介

LOHKO(ロフコ)は、柔らかな曲線と丸みを帯びた形が特徴的なリモートワークボックスで、張地の色を選べるなど、インテリア空間との相性も考慮したデザインとなっています。半個室で緩やかに外とつながりながら、ブース内部には吸音性の高いウレタンフォームを使い、高い遮音性を実現しているのが特徴です。

従来のリモートワークボックスの概念を超えて、優れた遮音性と情緒的な価値をもたらすロフコは、「集中するために必要な適度なリラックス」を生み出すオフィス家具として、注目を集めています。

まとめ

日本能率協会総合研究所によると、個室型ワークブースの出荷数は2023年度には12,500台に増加する見込みで、2020年度の2,850台と比べると飛躍的に拡大すると予測しています。

Web会議や作業に使える、お気に入りのリモートワークボックスがあると、よりハイブリットな働き方が実現できます。おしゃれで機能的なロフコがオフィスにあると、出社して働きたくなる人が増えるかもしれません。自分の生活スタイルに合った個室型ワークブースを探してみてはいかがでしょうか。

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