ローテーブルは腰を下ろして座ったり、ソファと合わせて使ったりと汎用性が高い家具です。ゆったりとリラックスした雰囲気にすることができ、目線も低くなるので空間を広く演出することもできます。この記事では、ローテーブルの選び方について、シーン別や人数別などの観点から解説し、高さが合わなかった場合の調整方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ローテーブル選びの基礎知識

ミーティングをする男性

ローテーブル選びで大切なのは、目的に合わせたものを選ぶことです。そのために知っておきたい知識について、ローテーブルの役割や種類、購入のポイントなどから解説します。

ローテーブルの役割と種類

ローテーブルは食事や作業などに使えるほか、応接室などのかしこまった場所にもよく利用されます。ローテーブルを購入するときには、求める役割を明確にしてください。例えば、カフェなどで使う場合は水や汚れに強い天板のものを選ぶ、応接室などで使う場合は、フォーマルな印象を与えるよう天板の角がスクエアになっているものを選ぶといった具合です。

ローテーブルの種類には、他にも以下のようなものがあります。
・天板の下に棚が付いていて収納ができる
・ソファのサイドテーブルとして飲み物やリモコンを置ける
・天板がガラスになっていてディスプレイが楽しめる
・昇降式になっていて必要に応じて高さを変えることができる
・スライド式になっていて幅を変えられる
・こたつの機能が付いている
・折りたたむことができる

ローテーブルの購入ポイント

ローテーブルを購入する際は、これから説明するサイズのほか、デザインも大切なポイントです。

天板のデザインには「円形」「楕円形」「長方形」「正方形」などがあり、天板のデザインは部屋の雰囲気作りにも影響を与えるため、気をつけて選びたいところです。

ローテーブルの大きさと使用シーン

ローテーブルは、床に座って使う、ソファに座って使うなど、使用シーンが異なるケースも少なくありません。基本的な考え方としては、「天板までの高さ−座面までの高さ=差尺」といいます。

基本となる1人分のスペースは、幅600~700mm×奥行400~500mmが確保できると使いやすく、食事や作業をする場合は、幅600~1200mm×奥行450~600mm程度あると不便を感じにくいです。

ただし、テーブルの高さが合わないと使いづらいと感じるため、シーンに合わせた適切な高さについても見ていきましょう。

ソファに座って食事をするシーン

ソファとローテーブルは一緒に使用することが多いですが、ローテーブルの幅はソファより狭くするのがおすすめです。ソファより幅が広いものを選んでしまうと圧迫感が強くなります。また、テーブルで食事をする場合は高さに注意が必要です。一般的なソファの座面の高さは350~450mmといわれており、ソファに座ってテーブルで食事をする場合は、高さ430~750mmが目安です。

ただし、ソファの材質によっては腰かけると沈んで低くなってしまうこともあるため、ソファに座った状態の座面の高さを測るようにしてください。

ダイニングテーブルとして使用するシーン

食事をすることを目的としたダイニングテーブルとして使用するなら、料理が取りやすい奥行か、料理がきちんと並ぶかといったポイントをチェックしましょう。また、テーブルに置いた物に手が届きやすい高さかどうかがサイズ選びのポイントとなります。

この場合、ローテーブルの高さは350mm前後が目安です。大人の男性など、350mmでは少し低く感じる場合は400mm前後でも良いでしょう。

リビングテーブルとして使用するシーン

食事だけでなく作業などにも使用するリビングテーブルとして使用するなら、例えばパソコンや資料を置けるかどうかなど、作業をするときのデスク周りを意識して幅と奥行を決めてください。

高さは350mm前後が目安です。ただし、クッションや座椅子を使うことが多い場合は、それらの厚みも考慮する必要があり、 350~400mm前後が目安となります。足を伸ばして使うのであれば、収納が付いているタイプは邪魔になる可能性があるため注意してください。

畳数別ローテーブルの大きさガイド

和室

ローテーブルの大きさは、部屋のサイズと合っていないと使いにくかったり、雰囲気に違和感が出てしまったりしかねません。6畳、8畳を例に、おすすめのローテーブルの大きさについて解説します。

6畳用ローテーブルの大きさ

6畳では、空間を圧迫しないコンパクトなサイズをおすすめします。ソファと合わせるなら、長方形の場合、幅800mm×奥行480mm程度が邪魔にならないサイズです。ソファを置かないのであれば、もう少し大きなサイズでもよいでしょう。円形のローテーブルであれば直径900mmが目安です。

8畳用ローテーブルの大きさ

8畳では、幅1,000mm以下のローテーブルがおすすめです。これ以上大きいと圧迫感があり、部屋を狭く見せてしまう原因になります。一般的なこたつのサイズも1,000mm四方が多いです。

人数別ローテーブルの選び方

使用する人数によっても最適なローテーブルのサイズは異なるので注意してください。ここでは、1人用、2人用、4人用、大人数向けのローテーブルの選び方を解説します。

1人用ローテーブルの 選び方

前述した通り、1人分のスペースは、幅600~700mm×奥行400~500mmが確保できると使いやすいです。

食事や作業をする場合は、幅600~1,200mm×奥行450~600mm程度あると不便を感じにくいです。ソファのサイドテーブルに使うなど、スペースがさほど必要ない場合は幅380mm程度でもよいでしょう。

2人用ローテーブルの選び方

2人用の場合も、1人用と同じく、幅は600~1,200mm×奥行450~600mmが目安です。2人で並んで使う場合は、幅1,200mm以上あるとゆとりをもって使えます。

4人用ローテーブルの選び方

4人用のローテーブルの場合、例えば800mm四方のサイズであれば、4人で食事をしても窮屈に感じません。もう少しゆとりが欲しい場合は、幅を1,200mm程度にするなどして調整してください。

大人数向けローテーブルの選び方

5人以上の大人数で使うローテーブルは、幅は1,500mm以上あるものがおすすめです。奥行は幅とのバランスもありますが、幅が1,500mmの場合は奥行850mmほどが使いやすいでしょう。

ローテーブルの適切な高さ調整とグッズ

ローテーブルの高さは、高すぎても低すぎても使いづらいと感じる原因になりかねません。ここでは、ローテーブルを適切な高さに調整する方法と、高さ調整におすすめのグッズ、高さに合わせた座り方について解説します。

ローテーブルの高さ調整の方法

ローテーブルの高さが高い場合は、座椅子やクッションを使うのが手軽です。家具店によっては、脚を希望の長さにカットしてくれるところもあります。DIYが得意であれば、自分で脚だけ付け替えるという方法も有効です。ただし、脚のデザインによってはカットができないこともあるため、注意してください。

ローテーブルの高さ調整におすすめのグッズ

ローテーブルの高さが低い場合は、継ぎ足しグッズやフェルトなどをテーブルの脚に付けて高さを出す方法があります。継ぎ脚はホームセンターや100円ショップでも購入できます。小さなお子さまなど、高さが足りない場合はキッズチェアなどのグッズが便利です。

ローテーブルの高さに合わせた座り方

ローテーブルは体に合わないと姿勢が悪くなり、猫背になりやすかったり、肩がこったりしてしまいます。一般的には、「天板までの高さ−座面までの高さ」である差尺が270~300mmが使いやすいといわれています。ローテーブルに座るときは、骨盤を立てるようにして座るのが猫背になりにくいコツです。骨盤をケアする椅子などを利用するのも良いでしょう。

まとめ

ローテーブルはリビングやダイニング、作業などにも使える便利なテーブルです。ソファと組み合わせて使うこともできるので、さまざまなシーンで活躍します。ローテーブルの大きさや高さは、使用する目的や人数に合わせて選ぶのがコツ。大きすぎても空間を圧迫するので、他のインテリアとの兼ね合いも考慮してサイズを決めましょう。ローテーブルの高さが合わない場合は、脚をカットしたり、アタッチメントを取り付けて高さを出したりすることができます。座椅子やキッズチェアなどは高さを手軽に調整できて便利です。

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