リビングテーブルは一般的にソファの前に配置して使うテーブルで、「ローテーブル」「センターテーブル」「コーヒーテーブル」など、呼び方はさまざまです。この記事では、部屋の大きさや、ソファにマッチしたリビングテーブルの最適なサイズを見つける方法をご紹介します。ソファはあるものの、リビングテーブルの選び方が分からない方はぜひ参考にしてください。
リビングテーブルの選び方:大きさと形状
リビングテーブルはリビングの中心に置くテーブルで、飲み物やテレビのリモコンなどを置いて使うのが一般的です。リビングテーブルを選ぶ際のポイントは、大きさと形状です。
リビングテーブルの大きさについて
リビングテーブルの大きさは、ソファとのバランスを考慮するのが基本です。テーブル幅は、ソファ座面より一回り小さいサイズがおすすめです。座面よりテーブルの幅が小さいと、室内での移動がスムーズになります。逆に、座面よりテーブルの幅が大きすぎると見た目も悪く、移動する時にテーブルに沿って動かなければならないため、移動が不便になります。
2人掛けソファの横幅は150㎝ぐらいが一般的でバランスを考慮すると、テーブル幅は80~105㎝程度が良いでしょう。3人掛けソファだと、110~135cm程度が幅の目安です。
テーブルの形状とその特徴
リビングテーブルは、どんな形状にするかで空間の雰囲気が変わります。リビングテーブルの形状には、長方形や正方形といった四角形をはじめ、円形、楕円形、三角形など、いろいろなデザインがあります。どうしても四角い家具が多くなりがちなので、円形や変形のリビングテーブルだと部屋のアクセントになるでしょう。
オークやウォールナットの無垢材の天板で、角に丸みをもたせた楕円形のデザインだと、高級感と可愛らしさを併せ持った空間を演出することが可能です。ソファの色も天板と統一すると、さらにグレードがアップしてスタイリッシュになります。
小さい子供がいるご家庭では安全性を第一に考え、角がないリビングテーブルを選ぶようにしてください。
大きさと形状を選ぶ際の考慮点
最近ではテレワークの普及によってリビングテーブルで仕事をする人も多く、目が届きやすいリビングで子供に勉強させるご家庭もあるなど、何かと使う頻度が多いのがリビングテーブルです。
大きさと形状を選ぶ際、どのような目的で使うかを考えることが重要です。食事をとる場所やワークスペースとしてリビングテーブルを使う場合、ソファの座面の奥行より広めの大きさにすることをおすすめします。
テレビを見てくつろいだり、軽くお茶やお酒を飲むスペースとして使ったりしたい場合は、原則通りソファよりも一回り小さい幅を選んでください。
部屋の広さに合わせたテーブルの選び方
部屋の広さもテーブル選びには大切になってきます。6畳部屋と8畳部屋それぞれに合ったリビングテーブルの選び方を考えてみましょう。リビングに置く家具は、ソファとテーブル、テレビボードとテレビです。
6畳部屋用のテーブルサイズ
6畳部屋に置くソファは、あまり大きすぎない2人掛けがおすすめです。部屋がそれほど広くないため、小さなテーブルを選びます。大きさはソファの横幅の7~8割程度で、80㎝以下であればバランスが良くなります。
部屋を広く見せるには、同じ幅でも丸みのあるテーブルで、背の低いタイプを選ぶと圧迫感がなくなります。また、テーブルの色をソファやテレビボードと合わせると統一感が生まれ、スッキリします。
8畳部屋用のテーブルサイズ
8畳部屋だと、3人掛けでも余裕があるため、リビングテーブルの横幅は100~110cm程度が目安となります。部屋を広く見せたい場合は、背の低いテーブルを選びます。
リビングテーブルで床に座って食事をする場合は、引き出しタイプの収納スペースがあるリビングテーブルが便利です。ただし、床に座って使う場合、足が入りづらいことがあるので、注意してください。
ソファを置かずにリビングテーブルだけを置き、床に座る形で飲食する場合は、ソファとのバランスを考慮する必要はありません。座卓ぐらいの大きさで、背の低いリビングテーブルを部屋中央に置き、ソファを置く位置に、低めの座椅子を並べるとすっきりしたリビングコーディネートが完成します。
テーブルの配置と部屋の広さ
6畳でも8畳部屋でもリビングでは、ソファを壁にくっつけて配置し、その前にリビングテーブルを置くのが基本スタイルですが、実際に座った時にひざ元が狭すぎると窮屈になり、逆に広すぎるとテーブルに手が届かなくなってしまいます。
テーブルとソファの最適な距離が問題になりますが、実際にソファに腰を落として、どの程度座面が下がるかを確認しないと、最適な距離を導き出すことができません。
一般的には、ソファとテーブルの距離は、30~40㎝程度が好ましいといわれています。腰を落としても、座面があまり下がらないソファだと30cm前後が最適ですが、クッション性があり、座面が下がるタイプだと、40cm以上距離が離れていた方が良いでしょう。
テーブルの高さと生活スタイル
アメリカやヨーロッパでは、床に座るという習慣がないため、リビングテーブルはある程度高さがある方が使いやすいのですが、日本だと床に座ることも、ソファに座ることもあるため、テーブルの高さは生活スタイルによって異なります。
床に座る習慣がなく、ソファに座って飲食などを行うご家庭であれば、テーブルもある程度高さがあった方が良く、逆に、床に座って使う機会が多いご家庭だと、テーブルは低い方が望ましいでしょう。
ソファとテーブルの高さの関係性
ソファに座ってくつろいだり、コーヒーや軽食にテーブルを使ったりするご家庭なら、ソファの座面高に5~8cmプラスすることをおすすめします。ソファに座った時のひざの高さとテーブルの天板の高さが同じくらいだと、ひざをぶつけやすくなってしまうため、ソファの座面高より、テーブルをやや高くするのが基本です。
高さ55~70㎝のテーブルは、ソファに腰掛けて使うのが前提の高さで、床に直接座って使用するには不向きです。このテーブルに最適のソファの座面高は、45~55㎝程度となります。着座姿勢が保てる、クッションが硬めのソファを選ぶと、食事や仕事に使いやすいでしょう。
高さが30~40㎝のリビングテーブルは、床に直接座って使うのにピッタリのサイズです。座椅子やクッションで調節できるため、少し高めの40㎝程度でも問題ありません。
テーブル高さ50cmのメリットとデメリット
高さ50㎝のテーブルは、一般的なタイプのソファと合わせやすい高さ。用途に合った、お手頃価格のソファが選べるのがメリットですが、インポートもののソファだと、高さが低すぎるのがデメリットです。
部屋を広く見せたい場合やゆっくりくつろぎたい時は座面の低いソファで、テーブルの下に足が伸ばしやすいタイプを選びます。仕事や勉強、食事用としてもテーブルを使いたい場合は、座っても着座姿勢が保てるタイプのソファを選ぶと良いでしょう。
テーブル高さ調整の方法とグッズ
高さが調節できるリフティングテーブルは、ソファに合わせて高さが変えられるのが特徴です。リビングだけでなくダイニングでも使えるとあって、選ぶ人が増えています。
テーブルを高くする「継ぎ足」で調整する方法もあります。継ぎ足はホームセンターやECサイトなどで売られており、お手頃価格で購入することが可能です。また、DIYでテーブルの脚を交換したり、座椅子やクッションを使ってソファの高さを変える方法もあります。
まとめ
リビングテーブルはリビングの中心にソファとセットで置くのが一般的です。テーブルの大きさは、ソファとのバランスを考慮して、一回り小さいサイズを選ぶと良いでしょう。使う目的によって高さは異なり、ソファの座面高に5~8cmプラスするのが基本ですが、食事や仕事、勉強にも使いたい場合は、もう少し高めを選ぶのがおすすめです。部屋の広さと生活スタイルに合わせてリビングテーブルを選んでみてはいかがでしょうか。
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