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椅子には様々な種類があり、用途やデザイン、素材によって特徴が大きく異なります。オフィスで使用するワークチェアから、食事に適したダイニングチェア、リラックスできるソファまで、目的に合わせて選ぶことで快適な生活空間を作ることができます。この記事では、椅子の種類と特徴を用途別・デザイン別・素材別に解説していきます。

椅子の種類を用途別に分類|目的に合った選び方

椅子には、オフィスで長時間作業するための椅子、食事を楽しむためのダイニングチェア、ゲームを快適に楽しむためのゲーミングチェア、そしてアウトドアシーンで活躍する折りたたみチェアなど、それぞれの用途に特化したタイプの物が存在します。目的に合った椅子を選ぶことで、快適性と機能性を両立させた理想的な環境を整えることができるでしょう。

オフィスチェアの種類と特徴|長時間の作業に最適な選び方

オフィスチェアは長時間のデスクワークを支える重要な椅子です。主に「メッシュチェア」「布張りチェア」「PUレザーチェア」の3種類に分けられます。メッシュチェアは通気性に優れ、蒸れにくいため一年中快適に使用できる特徴があり、布張りチェアは肌触りが良く、カラーバリエーションも豊富で選択肢が広いのがメリットです。さらに、PUレザーチェアは高級感があり、お手入れが簡単なのが特徴です。

背もたれの高さやロッキング機能、ランバーサポート機能、アームレストの有無など、機能面にも注目し、体格に合った椅子を選ぶことで、腰痛や肩こりなどの不調を予防し、長時間の作業でも疲れにくくなります。

ダイニングチェアの種類とおすすめポイント

ダイニングチェアは食事を楽しむためのテーブルと組み合わせて使用する椅子です。素材としては、布地(ファブリック)レザー(本革・PVCレザー)木製のものが一般的です。布地は温かみがあり色の選択肢が多いのが特徴ですが、汚れが付きやすい点に注意が必要です。レザーは高級感があり水拭きできるため手入れが簡単ですが、蒸れやすいというデメリットがあります。木製座面はさらっとした使い心地が魅力で、傷や破れに強い特徴があります。

ダイニングチェアには他にも、肘掛け付きの「アームチェア」背もたれのない「スツール」複数人が座れる「ベンチ」なども含まれます。食事だけでなく、くつろぎの時間も考慮した座り心地の良いものを選ぶと良いでしょう。

ゲーミングチェアの特徴|快適なゲーム環境を作るポイント

ゲーミングチェアは長時間のゲームプレイを想定して設計された椅子で、座面や背もたれには分厚いクッションが入っており、座り心地も抜群です。また、機能面でも高さの調節だけでなく、リクライニングの角度やアームレストの高さ・角度まで調節できるため、より自分好みの座り心地に近づけることができます。さらに、正しい姿勢をサポートしてくれるランバーサポートが導入されているものも多く、長時間のゲームプレイによる体への負担を軽減します。

アウトドア用の椅子の種類と用途別おすすめ

アウトドア用の椅子は、キャンプやピクニック、野外イベントなどで活躍する持ち運びやすい椅子です。最も一般的なのが「折りたたみチェア」で、軽量かつコンパクトに収納できるため、アウトドアシーンに最適です。用途に応じて「ローチェア」「ハイチェア」があり、ローチェアは地面に近い位置で座るため安定感があり、ハイチェアはテーブルと組み合わせて使用しやすいという特徴があります。

また「ディレクターズチェア」は背もたれと座面が布製で、折りたたみ可能ながらもしっかりとした座り心地を提供します。長時間座るキャンプには「リクライニングチェア」がおすすめで、角度調整ができ快適に過ごせます。「コット」はベッドのように足が付いた簡易ベッドタイプの椅子で、地面からの冷気や湿気を防ぎ、就寝時にも活用できます。

デザイン別に見る椅子の種類と特徴

椅子の種類はデザイン性によっても大きく分けられます。クラシックな雰囲気を醸し出すアンティーク調の椅子から、すっきりとした印象のモダンデザイン、日本の伝統的な要素を取り入れた和風デザイン、そして独創的な形状や機能を持つユニークなデザインまで、幅広いスタイルが存在します。

クラシックデザインの椅子|アンティークやヴィンテージの魅力

クラシックデザインの椅子は、時代を超えた美しさと職人技が光る芸術的な家具です。代表的なものに「ウィンザーチェア」があり、18世紀のイギリスで誕生した背もたれが特徴的な椅子です。また「チッペンデールチェア」はロココ様式を取り入れた繊細な彫刻が施された椅子で、格式高い空間を演出します。

アンティーク家具としては「ルイ様式の椅子」も有名で、フランスの王朝時代のデザインを踏襲した曲線的なフォルムと装飾が特徴です。「トーネットチェア」は19世紀に開発された曲木技術を用いた椅子で、シンプルながらも優美な曲線が魅力です。これらクラシックデザインの椅子は、単なる座るための道具を超え、インテリアのアクセントとしても価値があります。

モダンデザインの椅子|シンプルで洗練されたスタイル

モダンデザインの椅子は、無駄を削ぎ落としたシンプルさと機能美を追求したスタイルが特徴です。20世紀初頭から発展したモダニズムの影響を受け、直線的で無駄のないフォルム、素材そのものの質感を活かしたデザインが主流となっています。「バルセロナチェア」は1929年にミース・ファン・デル・ローエによってデザインされた椅子で、スチールフレームとレザーの組み合わせによるミニマルでエレガントなデザインが今なお人気です。

また「イームズチェア」は成形合板や樹脂、金属などの新素材を活用した革新的なデザインで知られ、座り心地の良さと美しさを両立しています。北欧モダンデザインでは「セブンチェア」や「Yチェア」など、木材の温かみとシンプルな美しさを兼ね備えた椅子が人気です。

和風デザインの椅子|座椅子やちゃぶ台に合う種類

和風デザインの椅子の代表格は「座椅子」です。座椅子は床に座る際に脚やお尻が痛くならないように着席をサポートする座面が低い椅子で、主に和室や床座のリビングで使用されます。背もたれが付いており、リクライニング機能が備わったものもあるため、こたつやローテーブルで食事をする際に最適です。また「ロータイプのソファ」も和風空間に合う椅子の一つです。座面が低いため畳や床に直接座るよりも快適に過ごせますし、和モダンなデザインのものを選べば、現代的なインテリアにも調和します。

ユニークデザインの椅子|個性的な形や機能を持つモデル

ユニークデザインの椅子は、従来の椅子の概念を覆す斬新な形状や機能を持ったモデルです。「バランスボールチェア」は、エクササイズボールをベースにした椅子で、座っている間も常に体のバランスを取る必要があるため、自然と姿勢が良くなり、コアマッスルを鍛えられるという特徴があります。「ニーリングチェア」は膝をつくように座る椅子で、背骨のS字カーブを維持しやすく、腰への負担を軽減する効果があります。

また「ハンモックチェア」は宙吊り型の椅子で、ゆらゆらと揺れる感覚がリラックス効果をもたらします。「マルチファンクションチェア」は変形する機能を持った椅子で、チェアからベッド、デスクなど様々な形に変形するものもあります。

素材ごとの椅子の特徴と選び方のポイント

チェア

椅子の素材選びは、見た目の印象だけでなく、耐久性や使いやすさにも大きく影響します。木製の椅子は温かみのある自然な雰囲気を演出し、金属製の椅子は耐久性とモダンな印象をもたらします。プラスチック製は軽量で扱いやすく、ファブリックやレザーといった張地素材は座り心地の良さを提供します。

木製の椅子の魅力|ナチュラルで温かみのあるデザイン

木製の椅子の最大の魅力は、その温かみと自然な風合いです。木材特有の木目や質感がナチュラルな雰囲気を演出し、インテリアに馴染みやすいという特徴があります。時間とともに味わいが増し、長く愛用できるのも木製椅子の魅力の一つです。

金属製の椅子の特徴|耐久性とモダンなスタイル

金属製の椅子は、その耐久性とスタイリッシュなデザインが特徴です。主にスチール、アルミニウム、ステンレススチールなどの素材が使用されており、スチール製の椅子は強度が高く安定感があり、粉体塗装やクロムメッキなどの表面処理が施されることで錆びにくくなっています。アルミニウム製は軽量で持ち運びやすく、屋外でも使いやすいのが特徴です。ステンレススチール製は錆びに強く、光沢のある美しい表面が魅力です。

「ワイヤーチェア」は細いワイヤーを網目状に組み合わせた軽快なデザインが特徴で、視覚的に軽やかな印象を与えます。

プラスチック製の椅子のメリット・デメリット

プラスチック製の椅子は、軽量で扱いやすく、カラーバリエーションが豊富であることが最大の特徴です。素材には主にポリプロピレンやポリカーボネートなどが使用され、一体成型による滑らかなフォルムや複雑な形状も実現可能です。耐水性に優れているため水拭きができ、お手入れが簡単なのもメリットです。一方、デメリットとしては、長期使用による劣化や日光によるひび割れ、変色が起こりやすいという点が挙げられます。

ファブリックやレザーの椅子|座り心地とメンテナンスのコツ

ファブリック(布地)の椅子は、カラーバリエーションが豊富であり、さらに伸縮性に優れているため何度も座っても生地の伸び縮みによる劣化が少ないのが魅力です。一方でファブリックのデメリットは水や汚れに弱いこと。ジュースやコーヒーをこぼすとすぐにシミになるため、カバーリングタイプなど取り外して洗濯できるものだと安心です。

PVCレザーやPUレザーなどの合成皮革が使われた椅子は、本革に比べてリーズナブルで、加工がしやすいため色やデザインのラインナップも豊富です。また、汚れに強くお手入れが簡単なため、小さな子どものいる家庭には最適です。しかし通気性が悪く、長時間座ると背中やお尻が蒸れてべたつきやすいのが難点です。本革の場合は通気性に優れている反面、熱や直射日光に弱いため設置場所に注意が必要です。

椅子の選び方|使い勝手と快適さを重視しよう

ショールームの椅子の列

座面の高さやクッション性などの基本的な要素から、肘掛けの有無、収納のしやすさなどの機能性まで、様々な観点から自分のニーズに合った椅子を見極めることが大切です。長時間座る椅子の場合は特に、疲れにくさや体への負担を軽減する機能が備わっているかどうかをチェックしましょう。

座面の高さとクッション性|体に合った椅子の選び方

椅子の座面高は体格に合わせることが重要です。理想的な座面高は、足裏全体が床にしっかりとつき、かかとに体重がかかる高さです。座面が高すぎると足が宙に浮いて血行不良を起こしやすく、低すぎると膝が高くなり姿勢が悪くなります。デスクを使用する場合は、デスクとの差尺(座面からデスク天板までの高さ)も重要です。

座面のクッション素材には、一般的な「ウレタン」、型崩れしにくい「モールドウレタン」、通気性に優れた「メッシュ」などがありますが、長時間座る場合は体圧を分散させるモールドウレタンがおすすめです。また、背もたれにはS字カーブをサポートする形状のものを選ぶと、姿勢が良くなり疲れにくくなります。

肘掛けの有無で変わる使いやすさ|ライフスタイルに合わせた選択

肘掛け(アームレスト)は椅子選びにおいて意外と重要な要素です。人の両腕は体重の1020%もの重量があるため、長時間支えなしの状態だと肩に負担がかかり、肩こりや疲れの原因になります。アームレストがあると両腕を支えてくれるので、体圧を分散し、肩や身体の負担を軽減してくれるメリットがあります。一方で肘掛けがない椅子は、テーブルに近づきやすく、立ち座りがスムーズなのがメリットです。

折りたたみ・スタッキング機能|省スペースで便利な椅子

折りたたみ機能やスタッキング機能のある椅子は、限られたスペースを有効活用したい方におすすめです。折りたたみチェア(フォールディングチェア)は、使わない時にコンパクトに折りたためるため収納スペースを取らず、急な来客時や臨時の座席として重宝します。

スタッキングチェアは、積み重ねられるように設計された椅子で、使わない時はまとめて収納できます。最近ではデザイン性の高いスタッキングチェアもあるため、一般家庭でもダイニングチェアとして人気です。

長時間座るなら?疲れにくい椅子のポイント

長時間座る椅子を選ぶ場合は、体への負担を軽減する機能が備わったものを選ぶことが重要です。まず、背骨のS字カーブをサポートする形状の背もたれを持つ椅子が理想的です。ハイバックタイプは背中から肩まで広い面積で支えてくれるため、長時間の作業でも疲れにくくなります。また、ランバーサポート機能があると腰部分の負担を軽減でき、姿勢の維持がしやすくなります。

体圧を分散させる機能も重要なポイントで、モールドウレタンなどの高密度クッションを使用した座面は、体重がかかっても底付き感がなく、長時間座っても痛くなりにくいでしょう。ロッキング機能があれば、同じ姿勢で固まらず、時々姿勢を変えることで血行を促進できます。アームレストで両腕を支え、ヘッドレストで頭部の重みを支えることで、全身の体圧を分散できます。

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まとめ

椅子の種類は実に多様で、用途やデザイン、素材によってそれぞれ特徴が異なります。オフィスで使うならメッシュチェアやPUレザーチェアなど長時間座っても疲れにくいものを、ダイニングでは食事を楽しむための座り心地と手入れのしやすさを考慮したものを選ぶとよいでしょう。素材は木製や金属製、布地やレザーなど様々あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。椅子選びで大切なのは、使用目的に合った機能性と、自分の体格に合った座り心地です。座面の高さやクッション性、背もたれの形状など、体への負担を減らす要素をチェックし、快適な椅子を選びましょう。