リモートワークの普及によってオフィスで働く人数が減ったことをきっかけに、オフィス空間をカフェ風にする企業が増えています。おしゃれなカフェ風にすると、モチベーションが高まるなどメリットも多く、生産性も向上するでしょう。この記事では、カフェ風内装の特徴やメリット、変更する際の注意点などをご紹介しますので、オフィスのレイアウト変更を検討している方は参考にしてください。

オフィス空間のカフェ風内装を考える

お気に入りのカフェで作業をすると、仕事がはかどると感じる人も少なくありません。温かみのある照明、おしゃれで落ち着いたインテリア、座り心地の良い椅子など、気持ちよく作業できる雰囲気をオフィス空間にも取り入れようという動きが近年、活発になっています。

おしゃれなカフェの内装要素

おしゃれなカフェの内装要素として大切なのは、壁と床です。大きな面積を占める壁と床に統一感を持たせることが成功のカギ。木やレンガなどを壁や床に取り入れて、柔らかなペールトーンの色彩と掛け合わせることでカフェ空間に近づけます。

カフェの照明は暖色系で、くつろいだ雰囲気を演出し、リラックス効果ももたらします。

観葉植物は、カフェ風空間に欠かせないアイテムです。観葉植物のお手入れが大変という場合は、手軽に導入できるフェイクグリーンから始めるという方法もあります。

木製の棚にお気に入りの小物や本を並べ、ポップアートをポイントに飾るとさらにカフェっぽくなります。

カフェ風オフィスのメリット

オシャレなカフェ風オフィスにすると居心地がよくリラックスできるため、気持ちが弾み、前向きになります。安心できて自然体でいられるため、上司や先輩社員ともコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

カフェ風オフィスでは決められた席がなく、自由に好きな場所に座って作業できます。他部署との人が横に座り、会話をする機会もあるかもしれません。違った視点の人と会話をすることで、新しいアイデアやヒントが生まれやすくなります。

コミュニケーションが活発になると、会社全体の職場環境が良くなります。チームの連帯感も自然と強化され、協働して目標達成する意欲が向上。さらに、職場に愛着がわき満足度が高まるため、新入社員の定着率が良くなります。

カフェ風デザインの重要性

リモートワークの普及で、出社して働かなくても良い環境が生まれ、対面でのコミュニケーション不足やつながりの希薄化などが問題視されるようになりました。

企業に今必要とされるのは、社員が集い、気軽に会話を楽しめ、信頼関係を築ける職場環境です。会話を交わすことで、新しいアイデアや協働が生まれます。

カフェ風デザインの実現方法

シェアオフィス ソファ

従来型のオフィスを改善し、カフェ風デザインを実現するには、まずは理想のカフェデザインのテーマを決めた後、実現可能な予算を設定して、業者選びに移るのが一般的な流れです。

理想のカフェデザインを見つける

どのようなカフェにするかテーマを決めます。テーマを設定しないといろんなテイストが混在し、混とんとした空間になってしまいかねません。同じ規模、同業種の改善事例を参考にすると、おおよその予算も把握できます。

カフェ風デザインの具体的なアイデア

カフェ風デザインを大きく分けると、レトロモダン、ポップ、北欧、シンプル、インダストリアル、ナチュラルの6つがあります。

レトロモダンは、モダンでありながら懐かしさを感じるスタイルです。20世紀初頭のビンテージ家具などを取り入れ、落ち着いたノスタルジックな空間を演出します。

ポップは、カラフルでデザイン性の高いオフィス家具が置かれたデザインで、クリエイティブな職場で採用されています。一見ちぐはぐな印象を受けるテーブルやソファは実は緻密に計算されており、バランスが取れているのです。

北欧は、天然木などの素材を活かした、シンプルで機能的なデザインが特徴です。木とグリーンをふんだんに取り入れた空間は、オフィスのブランディング効果を高めてくれます。

シンプルは、過度な装飾を省き、機能性の高い家具を配置したデザインで、誰にでも愛されるスタイルです。色彩やレイアウトを工夫することで、個性的な空間になります。

インダストリアルは、工場や倉庫などの無骨で飾らない雰囲気を表現するスタイルです。打ちっぱなしの空間を濃いブラウンなどの抑えた色調で統一すると大人びた印象になります。

ナチュラルは、カフェ風をイメージしたときに多くの人がイメージするスタイル。木目の美しいテーブルや応接セットなど、自然素材をふんだんにつかった空間が特徴です。

実現可能な予算設定

社内でテーマが決まったら、次に実現可能な予算を設定して複数業者に相見積もりを依頼します。

 オフィス内装のカフェ風実装例

オフィス 談笑する女性達

カフェ風オフィスの実例をご紹介します。オフィス全体をカフェ風にするためには、ソファ、ミーティング席、カウンター、専用ブースなど、さまざまなタイプの席をオフィス空間に組み込み場所ごとにゾーニングしてまとめるのがポイントです。

オープンスペースのカフェ風デザイン

オープンスペースをカフェ風デザインにすると、開放感があり、心に余裕が生まれやすくなります。木とグリーンをふんだんに使ったナチュラルなイメージで、ソファにアクセントカラーを持ってくると個性的な印象になるでしょう。

集中作業スペースのカフェ風デザイン

開放的な空間の中で、カウンター席を集中作業スペースとして区切るのがおすすめです。黒のルーバーで区分けすることで開放感を損なうことなく、集中作業スペースを作れます。

休憩スペースのカフェ風デザイン

休憩スペースをカフェ風にすると、本物のカフェにいるような気分になります。インテリア感のあるコーヒーサーバー、座り心地の良いソファなどを設置してみてください。夕方からは照明を落とし、お酒も飲めるような空間にするとコミュニケーションが深まります。

カフェ風内装を実現するための課題と解決策

カフェ風内装を実現するための課題と解決策をご紹介します。

予算とデザインのバランス

理想なカフェ風内装を実現しようとすると、予算がオーバーするかもしれません。その場合、妥協できるものと譲れないものを明確にして、業者からの代替案も検討してみてください。

労働環境の改善と生産性向上

カフェ風内装のオフィスは、無機質なオフィスと比べると、モチベーションが上がりやすくなります。労働環境が改善することで、生産性が向上するという流れになります。オフィス内装に関心を持つ社員も多いことから、事前にアンケートを取るなどして、社員の声を集めてください。

長期的なオフィス環境整備

開放感があるカフェ風の空間で仕事をすると、作業効率がアップすることは多くの人が体験しています。長期的なオフィス環境を整備するには、流行も取り入れる必要があるため、老朽化したオフィス家具を見直す機会に合わせて、改装を検討してみてください。

おしゃれなカフェ風内装の秘訣についてまとめ

オフィスをおしゃれなカフェ風内装にすると、コミュニケーションが活発になり、生産性の向上などのメリットがあるため、導入する企業が増えてきました。カフェ風内装の設計で大切なのは、目的やコンセプトに沿ったスタイル選びです。実現したい目的に沿ったスタイルを基本として、オシャレで快適なカフェ風内装を実現させてみてはいかがでしょうか。

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