カフェで使用するカフェテーブルはお店の雰囲気を決める重要なアイテムなので、デザインや色など見た目で選びがちですが、実はサイズも重要です。この記事では、人数やスペースに合わせた、最適なカフェテーブルの選び方についてご紹介します。カフェテーブルのサイズでお困りの方はぜひ参考にしてください。
カフェテーブルの基本的なサイズ
カフェテーブルとは、1人から少数人で使用するコンパクトなテーブルのこと。レストランで食事をするダイニングテーブルと比べるとこじんまりしていて、テーブルに乗せるのも軽食やコーヒーカップが中心です。
来店するお客様にゆったりと過ごしてもらうためにも、大きければ大きいほど良いと考える方、回転率を重視して、最低限のサイズに抑えたいという方などさまざまです。まずは、カフェテーブルの基本的なサイズを知ることから始めましょう。
一般的なカフェテーブルの高さ
メニューが食べ物中心なのか、コーヒー・紅茶といったドリンクなのかによって、テーブルの高さが異なります。ドリンクやスイーツ、軽食を提供するお店でのカフェテーブルの高さは、60~65センチ程度とされるのが一般的です。
食べ物中心のお店で使うテーブルの高さは、後述します。
カフェテーブルの形状とサイズ
次はカフェテーブルの形状です。
カフェテーブルには、丸形と長方形があり、お店の坪数や収用人数などを考慮して選びます。丸形テーブルはオシャレな感じで、隣の人との会話が弾み、居心地の良い空間を演出するのに効果的ですが、長方形テーブルの方が店内のスペースを無駄なく使うことが可能です。
お店の外にテラス席や半テラス席がある場合、そこで使うテーブルは、落ち着いた雰囲気がある丸形テーブルがおすすめです。
次に、カフェテーブルのサイズを見ていきましょう。一般的なカフェやレストランで使用する長方形テーブルの大きさは、以下の通りです。
・50センチ×50センチ
・60センチ×65センチ
・65センチ×70センチなど
使用する長方形テーブルの大きさは、飲み物と軽食を提供するカフェであれば、テーブルのサイズは50センチ×50センチで十分対応できますが、ディナー料理も出すお店であれば、すべて乗せることはできません。昼はカフェ、夜はディナー料理を提供する場合、60センチ×65センチ以上のテーブルだと、ゆったりと食事を楽しむことができます。
人数別のカフェテーブルサイズ
人数別のカフェテーブルのサイズを考える場合、「1人分に必要なスペース×人数」で計算できることを知っておきましょう。
カフェテーブルで飲食をするとき、1人が必要とするスペースは、「幅60センチ×奥行40センチ」が基本ですが、もう少し広めにしたい場合は、「幅70センチ× 奥行45センチ」で検討してみてください。
2人掛けテーブルのサイズ
2人掛けのテーブルサイズは、1人ずつ対面で座る形となるため、奥行が倍になります。前述の計算式によると、「幅60センチ×奥行80センチ」、ゆったりしたテーブル席にしたい場合は、「幅70センチ×奥行90センチ」がおすすめです。
4人掛けテーブルのサイズ
4人掛けのテーブルサイズは、横に2人座る形となるため、隣の人との距離も考慮しなければなりません。前述の計算式に当てはめると「幅120~130センチ×奥行80センチ」で、広くした場合だと、「幅140~150センチ×奥行90センチ」となります。
6人掛けテーブルのサイズ
6人掛けのテーブルサイズは、横に3人座る形となるため、隣の人との距離が重要です。この場合、「幅180~200センチ×奥行80センチ」が基本で、「幅210~220センチ×奥行90センチ」がゆったりサイズになります。
カフェのレイアウトとテーブル配置
カフェのレイアウトやテーブル配置を決める場合、入り口に近い方から、カウンター席→テーブル席→ソファ席の順に考えていくとうまくいきます。
テーブルの高さや配置も、入り口から奥に向かうほど、低くなるようにすると、店内に入ったとき、空間全体が広々と見えるといった効果があります。タイプ別の寸法などを見ていきましょう。
カウンター席の寸法
カフェに設置するカウンターの高さには、ローカウンターとミドルカウンター、ハイカウンターがあります。カフェの顧客単価や回転率を踏まえて、カウンターの高さを選んでください。一般的にカウンター席の高さが低いほどゆったりと過ごすことができ、高いほど回転率を上げやすくなります。
顧客1人当たりのカウンターの幅は60センチ前後が基本。広くするとゆったりとした空間が提供でき、狭くすると顧客同士の密着度を高めたり、回転率を上げることができます。
奥行きも60センチ前後が基本です。実際にコーヒーカップやお皿などを並べながら、必要な奥行きを計算してみましょう。
ソファ席の寸法
カフェは訪れた顧客に、くつろげる空間を提供する場所です。ソファがあるとリラックスしやすくなります。壁沿いにベンチソファを敷き詰めるのはカフェの定番レイアウトです。ソファの座面高は36~40センチが一般的です。ソファの前に、長方形の2人掛けテーブルを置くのが基本的な配置ですが、ソファ席の寸法はお店の空間に合わせて選びます。
ボックス席の寸法
ボックス席がカフェにあると、よりくつろげることでしょう。背もたれは、座ると頭が隠れる程度の高さ70~100センチ程度にすると、個室のような雰囲気を演出することが可能です。4人掛けのボックス席だと、コンパクトタイプであれば、200センチx160センチ程度のスペースで置けるものもあります。
種類別のカフェテーブルサイズ
種類別のカフェテーブルのサイズをご紹介します。どのタイプのテーブルを置くかで、お店のイメージが変わるため、コンセプトに合ったテーブルを置くようにしてください。テーブルや椅子などがコンセプトと合っていないと、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。
丸テーブルの寸法
4人で座る丸テーブルの一般的なサイズは110センチ×110センチです。
ダイニングテーブルの高さ
食べ物をメインで提供するレストランでのダイニングテーブルの高さは70~73センチ程度で、カフェテーブルより高めです。
ダイニングテーブルの高さにマッチした、椅子の座面高は高さ40~45センチで、食べやすい高さとして、(床からテーブルトップまでの高さ) - (チェアの座面高) = 25~30センチとされています。
家族連れの来客を想定するレストランであれば、大きめのテーブルを用意するのがおすすめです。
ローテーブルの高さ
ローテーブルの高さは50~60センチが主流で、ソファと一緒に配置するのが一般的です。軽食も取る場合は、(床からテーブルトップまでの高さ) - (ソファの座面高) = 15~20センチとなる組み合わせだと、最も居心地がよくなるとされています。
カフェテーブルの選び方と注意点
快適な空間を提供するカフェではカフェテーブルを選ぶにあたって、最適な客席数を考えなければなりません。利益を優先して必要以上にテーブルを置くと窮屈で居心地の悪い空間になってしまいます。カフェテーブルの選び方と注意点を見ていきましょう。
テーブルサイズの選び方
小さなカフェの場合、2人掛けのカフェテーブルを中心に選びます。4人で1台のテーブルが必要な場合は、2人掛けテーブルを2台合わせて対応するのがおすすめです。
ドリンクの提供がメインだと、最小寸法の50センチ×50センチでも十分対応できます。
テーブル席の間隔と配置
テーブル席の間隔は、少なくても30センチ以上取るようにします。メイン通路の幅を十分に確保できるようにテーブルを配置します。お客様同士がすれ違っても、スムーズに移動できるレイアウトが理想です。メイン通路の幅は90〜120センチが目安となります。
安全性と清潔感を確保するポイント
安全性と清潔感を確保するポイントとして、お店の外にテラス席や半テラス席を置くことも検討してみましょう。開放的で心地よいテラス席が、人との距離を保てるように配置されていて、常に掃除が行き届いていると、お店に入りやすい印象になります。
テーブルを増やす場合は、防火管理者の設置が必要になるケースもあります。火災や地震など、万が一の場合も考えて、通り道が確保できているかなどの安全面にも気を配ってください。
カフェテーブルのサイズと選び方:人数やスペースに合わせた最適なサイズまとめ
カフェテーブルは、お店の雰囲気を決める重要なアイテムになるため、サイズ選びにも配慮が必要で、飲み物を中心に提供するカフェだと、テーブルのサイズは50センチ×50センチで十分対応できます。2人掛けテーブルを中心に配置すると組み合わせて使えるため便利です。テーブル席同士の距離を確保して、ゆったりとくつろげる空間を作ってみてはいかがでしょうか。