長く使うとだんだん汚れが目立ってくるソファ。中のクッション材もへたって座り心地が悪くなる場合があります。そんな時、まずは新しいソファへの買い替えが頭に思い浮かぶかもしれませんが、張り替えもひとつの選択肢です。ソファの張り替えとは、ソファの表面の生地を剥がして新しい生地に張り直したり、クッションを交換したりする修理のこと。この記事では、張り替えのメリットや張り替え方法をご紹介します。

アダル 張り替え例

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ソファの張り替えのメリット

ソファを張り替えるメリットは、以下の通りです。

● 購入するよりもコストを削減できる
● 廃棄物を削減しリサイクルができる
● 好みの生地やデザインでカスタマイズできる

購入するよりもコストが削減できる

ソファの張り替え修理の相場はソファの大きさや使用するファブリックなどによって大きく違いますが、ひとりがけソファで約3~4万円です。決して安いとは言えない金額ですが、こだわりのソファを買い替える費用に比べるとコストを節約することができるでしょう。

また、自分で張り替えた場合はさらに安く仕上がる可能性が高いです。

棄物を削減しリサイクルができる

新しい商品を購入すると、現在使っているソファはおそらく手放すケースが多いでしょう。ソファのような大型家具は粗大ゴミに出すにもお金を取られます。環境への優しさという観点からしても、廃棄物を増やしてしまうことは望ましいことではありません。

ソファの張り替えをすることで、1つのソファを長く愛用することができるでしょう。

好みの生地やデザインでカスタマイズできる

張り替えのメリットはお気に入りのソファをリメイクして使えることです。カバーの生地やデザインを変えることで新しく生まれ変わったようなソファにできるでしょう。

ソファの張り替えのステップバイステップガイド

道具が揃えば、ソファの張り替えは自分で行うこともできます。DIYなら自分の好きなときに張り替えができますし、高い作業費を取られることもありません。

必要な材料と工具の準備

ソファの張り替えに必要な材料と工具を用意しましょう。

● 新しいカバー用の布
● 糸
● 針
● まち針
● ハサミ
● タッカー
● ステープルリムーバー(革の場合)

タッカーとはコの字型の金具(ステープル)を打ち込む工具のことで、布や壁紙用のホチキスのようなものです。DIYにもよく用いられます。

古い生地の取り外しと新しい生地の選択

布製のカバーの場合は取り外さずに、新しい生地を上からかけていきます。事前にソファの大きさを測っておき必要な布量の検討をつけて購入しましょう。好きな生地でいいのですが、長年の使用に耐えるだけの強度や厚みがあるか、色や手触りはイメージと合っているかなど十分に確認するようにしてください。

革のカバーの場合はまず古い革を剥がします。ステープルで留めてある場合はステープルリムーバーで外していきます。できるだけゆっくりと丁寧に剥がしましょう。剥がせたら、古い革の形に合わせて新しい革をカットします。本革をDIYで張り替えることは難しいので、合成皮革のものを選んだ方がよいでしょう。

実際の張り替え方法とポイント

布や革の端はそのままだとほつれてきてしまいます。布ならまつり縫い合皮なら接着剤でほつれ止めをしておくと良いでしょう。

クッション部分など外せる部分は外し、パーツ分けできるものは解体して作業しやすい状態にします。新しい生地をかぶせ、生地をたるまないよう張りながらタッカーやまち針で仮固定してください。
カーブの部分はソファの形に合わせて糸と針を使い、縫い合わせていくと綺麗に仕上がります。
ソファの張り替えは力のいる作業なので、2人以上で行うと進めやすいです。

おすすめのソファ張り替え業者と生地

生地を選ぶ女性と店員

ソファの張り替えを綺麗に、そして確実に行いたいなら張り替え業者に依頼するのがおすすめです。かかる費用はDIYに比べ高くなりますが、その仕上がりは保証されたものになります。

人気のソファ張り替え業者の紹介

ソファの張り替えはそのサービスの性質上、受注範囲が近隣エリアであることも少なくありません。しかし、なかには日本全国に対応している張り替え業者もあります。

一般的な注文の流れは、以下の通りです。

  1. 生地サンプルを送ってもらい、生地を決定する
  2. 電話や問い合わせフォームでソファのサイズや形状などの情報を伝える
  3. 見積書を確認し、正式に発注する
  4. ソファを宅配便で張り替え業者に送る(近距離の場合は引き取りサービスがある場合も)
  5. 直接、あるいはメールなどで張り替え完了したソファを確認する
  6. 宅急便、近隣の場合は自社トラックなどで納品

ソファの往復宅配代がかかってしまいますが、家のそばに張り替え専門店がない場合でも張り替えを依頼することができます。

張り替え太郎
張り替え太郎は大阪府東大阪にある張り替え業者です。大阪府庁の椅子の張り替えなど、多くの実績があります。自社工場で一括して作業するため安さが魅力です。生地は4,000種類以上の中から選ぶことが可能。自分でできる椅子の張替えキットの販売や、椅子の張り替え方法を教えてもらえるDIY教室も開催しています。

ReChair
ReChairは埼玉県入間郡の張り替え業者です。2000年以降で1万件以上の張り替え実績があります。作業納期(工房入荷から出荷まで)はソファで約21営業日です。ウレタンや綿など中身の交換にも対応しています。公式サイトではDIY張り替えの支援もしており、手順解説や張り替えに使う材料・布地の販売も実施。業界では珍しい3年間の保証付きです。

奈技工房
奈技工房は大阪府東大阪の張り替え業者です。60年以上の歴史があり、高い技術と品質で張り替えを行っています。海外製のソファや個性的なデザインソファの張り替えにも対応しており、多くの布地の中からイメージにぴったりのものを選ぶことが可能です。

張り替え作業は表面だけではなく、中の木枠やクッション、下地の修理も含めて行われるため、見た目が綺麗になるだけではなく内部も補強された長持ちするソファに生まれ変わるでしょう。また、オーダーメイドのオリジナルソファ製造・販売もしています。

張り替えに適した生地の選び方

どんなソファにしたいのか、どんな場面で利用したいのかを考えて、ソファに使う生地を選ぶことが大切です。
布生地は色数が豊富で選ぶ楽しみがあります。肌なじみがよく温かみもあります。革生地は高級感があり、ホコリがつきにくいのが特徴です。革は使い込むことで色や質感が変わるため、経年劣化も楽しむことができます。

買った当時とできるだけ同じ状態にしたいなら材質や色・柄を合わせます。小さな子どもやペットがいるなら、丈夫な生地や撥水加工などを施した生地がおすすめです。

DIY vs プロの業者:どちらを選ぶべきか

DIYは自由度が高く、金額も安く済みますが、作業は重労働で簡単ではありません。技術がないと思うような出来上がりにならず、用意した生地や工具が無駄になってしまう恐れがあります。

また、革製ソファの革が剥がれた場合や中のコイルが破損している場合など、自分で修理を行うことは困難なケースもあります。
プロの張り替え業者に依頼すると費用は高くなり、業者を選ぶ手間もかかりますが、作業自体は安心して任せることができるでしょう。失敗したくないなら業者に依頼したほうが確実です。

ソファの状態やかけられる予算と相談しながら、最適な方法を選んでみてください。

まとめ

ソファの張り替えは、新品を買うよりも手間はかかりますが、1つのものを大事にし、長く使おうという愛着を育む文化です。張り替えには自分でやる方法と専門業者に頼む方法の大きく2通りがあります。それぞれにメリット・デメリットがありますので状況に合わせて使い分けましょう。多くの気持ちや思い出が詰まったソファをもう一度よみがえらせてみてはいかがでしょうか。