バーやカフェ、飲食店などで見かけるカウンターチェア。コンパクトで場所を取らないことから、限られたスペースを有効活用できます。しかし、様々なタイプのカウンターチェアが登場しているため、選ぶのに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。この記事では、おしゃれなカウンターチェア選びのコツを紹介します。おすすめのデザイン、あると便利な機能もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

おしゃれなカウンターチェアの選び方

カウンターチェアは、バーやカフェ、飲食店などのテーブルの高さに合わせて作られた椅子のことです。腰掛けた時にテーブルが来る位置や座り心地、デザインなどが使い勝手の良さを決めるといっても過言ではありません。ここでは、おしゃれなカウンターチェアの選び方のコツを4つご紹介します。

高さの選び方

カウンターチェアを選ぶ上で特に大切なのが高さです。テーブルの天板からチェアの座面までの距離を差尺(さじゃく)と呼び25~30cmがもっとも座りやすい位置とされています。チェアが高すぎても低すぎても食事や作業に支障を来すため、高さ選びは慎重に行ってください。

座り心地を重視する

座り心地を重視する場合は、柔らかいクッション素材を使ったカウンターチェアを選びましょう。座った時にお尻をクッションが包み込んでくれるため、長時間腰掛けていても疲れにくいのが特徴です。他に板座タイプのカウンターチェアがあります。スタイリッシュでおしゃれなものが多い一方で、座面が硬くて長時間の使用に向かない点がデメリットかもしれません。

デザインで選ぶ

デザインで選ぶなら、空間の雰囲気や周囲のインテリアと相性の良いカウンターチェアがおすすめです。たとえば、ナチュラルテイストの空間であれば木製のチェアがマッチします。モノトーンで統一されているなら、白や黒のチェアを置くとよりおしゃれに決まるでしょう。

ブランドやメーカーで選ぶ

なかなか気に入ったカウンターチェアが見つからない場合は、ブランドやメーカーで選ぶ方法もあります。デザイナーズチェアとして名高いEames(イームズ)、他にもIKEA(イケア)やニトリなどのメーカーも、おしゃれなカウンターチェアを取り扱っていますのでチェックしてみてください。

デザイン別のカウンターチェア選び

カウンター キッチン

カウンターチェアの種類は多岐にわたります。空間のコンセプトやインテリアに合わせて選ぶと統一感が生まれ、よりおしゃれな雰囲気を演出することが可能です。以下ではデザイン別のカウンターチェアの選び方について4つ紹介しますので、居心地の良い場所作りに役立ててください。

北欧スタイル

木目調で統一された北欧スタイルは、やはり木製のカウンターチェアが好相性。木のぬくもりに満ちた落ち着いた空間を演出できます。木の材質や色味を変えると、また違った印象に。木とアイアンなど、他の素材がミックスされたチェアもおすすめです。敢えてヴィヴィッドカラーの椅子を置いてアクセントを加えることもできます。

モダンなスタイル

無機質な空間でおしゃれを演出するモダンスタイルには、ステンレス製やスチール製のカウンターチェアがよく合います。周囲のインテリアの個性を引き立たせたい時やスタイリッシュな雰囲気を出したい時にも金属製の椅子が役立つでしょう。空間を広々と見せたり大人っぽさを出したりするなら、アクリル製の透明カウンターチェアがおすすめです。

シンプルなスタイル

モノトーンに代表されるシンプルスタイルは、インテリアと同系色のカウンターチェアを選ぶとまとまりのある雰囲気を作れます。白ベースの場合は明るく清潔感のある印象に、シックな黒ベースなら重厚感を持たせられるでしょう。シンプルな空間はセンスが問われる場でもあるため、おしゃれ上級者向きです。

ヴィンテージスタイル

時代を感じさせる空間が魅力的なヴィンテージスタイルには、暗めの木でできたカウンターチェアがピッタリ。一つ置いておくだけでも良い味が出ます。敢えて脚が錆び付いたようなデザインを選ぶと、よりクラシカルな雰囲気を演出できるでしょう。

特別な機能を持つカウンターチェア

持ち運びしやすいもの、高さを調節できるもの、長時間座っていても疲れにくいものなど、様々な機能が備わったカウンターチェアもあります。それぞれのメリットを把握し、シーンや目的に応じて使い分けてください。

折りたたみ式チェア

折りたたみ式のカウンターチェアは収納に優れており、キッチンや洗面所などの狭いスペースも有効活用できます。持ち運びにも便利で、掃除の際なども簡単に移動できるのでおすすめです。安全面を考慮し、ストッパーが付いているものを選びましょう。急な来客時にも使えるため、何脚かストックしておくと安心です。

昇降機能付きチェア

様々な体格の人が使うカウンターチェアは、テーブルまでの距離が遠すぎても近すぎてもストレスになりがちです。そんな時に便利なのが昇降機能付きのチェア。使う人に合わせて高さを調節できるため、一人ひとりに最適な距離を保てます。万が一テーブルを買い換えても、昇降機能付きチェアがあれば高さを合わせやすいでしょう。

背もたれ付きチェア

背もたれが付いたカウンターチェアは座り心地を重視しており、長時間腰掛けていても疲れにくいのが特徴です。場所を取るというデメリットはあるものの、食事などゆっくり過ごしたい方に向いています。一方、背もたれなしのカウンターチェアは空間をすっきり見せられる反面、長時間座るには不向きです。

おすすめのカウンターチェアブランドと商品

ここでは、カウンターチェアに強いおすすめブランドと商品をご紹介します。

IKEAのカウンターチェア

IKEAは日本でもお馴染みのスウェーデン発の家具メーカーです。おしゃれな本場の北欧家具が比較的リーズナブルな料金で手に入ります。カウンターチェアのおすすめブランドはBOSSE。木の質感をそのまま感じられるデザインがナチュラルな雰囲気によく合います。

デザイン性、快適性、耐久性の3つを兼ね備えたカウンターチェアなら、ヤニンゲというブランドがおすすめ。シンプルな見た目にもセンスが光る、スタイリッシュなデザインが魅力です。

ニトリのカウンターチェア

ニトリは日本を代表する家具・インテリアメーカー。様々なテイストやデザインのカウンターチェアがお手頃価格で購入できます。おすすめのカウンターチェアはロシットです。5つのキャスター付きで座ったまま移動もできる優れもの。すっきりとしたデザインでどんな空間にも映える他、昇降機能付きで使う人に合わせた調整が利くのも嬉しいポイントです。

ルフィンのカウンターチェアもおすすめ。全体的に丸みを持たせたデザインが優しさとあたたかさを感じさせます。座面はグレーのファブリック、脚は木製です。カジュアルな中にもフォーマル感があり、シーンを選ばず使いやすいのが魅力といえるでしょう。

デザイナーズチェア

デザイナーズチェアの中でももっとも有名かつ人気なのがイームズ。もともとはアメリカのメーカー・ハーマンミラー社が手がけていた高級家具です。座面が丸くカーブしたシェルチェアというカウンターチェアがおすすめ。色展開が豊富で用途に応じて合わせやすい他、座面のシルエットが群を抜いて美しいと評判です。

カウンターチェア選びの失敗を避けるために

カウンター 飲食店

空間をおしゃれに見せてくれるカウンターチェアは年々人気が高まっています。しかし、選び方を間違えると場の雰囲気を壊してしまうことにもなりかねません。以下では、カウンターチェア選びの失敗を避けるためのポイント3つをご紹介します。

予算を決める

カウンターチェア選びに失敗しないためには、まず予算を決めましょう。料金が高ければ品質も良いと思い込みがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。むしろ人の手を経た中古品のほうが空間の雰囲気にマッチすることもあります。料金の高低だけに囚われず、デザインや使い勝手の良さも考慮しながら選ぶようにしてください。

サイズを確認する

デザインや料金だけで決めると失敗に繋がりやすいため、サイズは必ず確認しましょう。脚を組むなど、ある程度スペースに余裕を持たせたいことを考えると、テーブルの天板から25~30cmほど低い位置にカウンターチェアの座面が来るのが理想的です。昇降機能付きならどんな人でも使いやすいのでおすすめ。お店によっては、高さに合わせて脚をカットしてくれる場合もあるので相談してみてください。

実際に座って試す

気に入ったカウンターチェアが見つかったら、実際に座ってみることも大切です。座り心地や使い勝手の善し悪しは自分で試してみなければ分かりません。お尻が痛くなりにくいか、座ったり立ったりが楽にできるか、座面の高さを調整できるか、キャスターの有無など、しっかり確認しておきましょう。

おしゃれなカウンターチェア選びのコツは?デザイン別に紹介!まとめ

様々な種類があるカウンターチェアは、高さや座り心地を考慮して使い勝手の良いものを選ぶ必要があります。折りたたみ式や調整レバーなど、便利機能が付いたチェアもおすすめです。カウンターチェア選びに失敗しないために、実際に座って確かめてみることも忘れてはいけません。有名ブランドやメーカーの商品も参考にしつつ、おしゃれなカウンターチェアを選んでみてはいかがでしょうか。

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