オフィスデザインを考えるとき、気になるのがオシャレさではないでしょうか。できるだけオシャレなオフィスにすることで、従業員が働きやすくなったり外部の方に良いイメージを与えたりできます。ただし、オシャレなオフィスのトレンドや具体的なレイアウトはわかりにくいかもしれません。

この記事では、オシャレなオフィスデザインの作り方について解説します。国内外のオシャレなオフィスの事例もご紹介するので、参考にしてみてください。

オフィスをオシャレにするメリット

オフィスをオシャレにすることでどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

効率と創造性を引き出す環境

オフィスをオシャレにすることで、仕事の効率がアップするというメリットがあります。オフィスをおしゃれにすると、従業員が心地よく働けるようになります。その結果モチベーションが高まり、仕事の効率も上がるのです。

また、オフィスをオシャレにすると創造性が高まる効果も期待できます。オシャレなオフィスは、創造力を刺激します。ディスカッションスペースを設けたりフリーアドレスを採用したりしてオシャレかつクリエイティブな空間を作ることができれば、従業員が創造性を発揮しやすくなるでしょう。

社員の満足度向上

オシャレなオフィスデザインにすることで、社員の満足度向上につながります。近年ではオフィスのオシャレさを重視して就職活動をする方もいるほど、オフィスの環境は重要な要素です。オフィスは1日の3分の1の時間を過ごす場所なので、オフィスデザインに力を入れることにより社員は満足感を得ながら働けるでしょう。

企業ブランドとカルチャーの強化

オフィスデザインのオシャレさにこだわると、企業ブランドのイメージを強化できます。オシャレなオフィスデザインに自社のコンセプトを盛り込むことで、わかりやすく周知できるでしょう。さらに、オシャレなオフィスで迎えればお客様やクライアントに良い印象を与えられるので、ブランドイメージの強化につながります。

また、オシャレなオフィスにすることでカルチャーの強化も可能です。オシャレなオフィスで働く社員は、高いモチベーションを持つことができます。社員が高いモチベーションを持ち生産性の高い仕事をすることで、より愛社精神が強まるでしょう。その結果、自社のカルチャーが強化されていくのです。

オフィスデザインの最新トレンド

オフィス 働く社員

オシャレなオフィスのイメージを膨らませるために、2023年のオフィスデザインの最新トレンドをチェックしてみてください。

ニューノーマル時代のデザイン傾向

オフィスデザインは、2020年以降の数年間でトレンドが大きく変化しました。コロナ禍によって働き方が大きく変わり、オフィスで働くことが必ずしも当たり前ではなくなったからです。テレワークとオフィスワークを組み合わせて働くようになった方も多いのではないでしょうか。

そこで、ニューノーマル時代のデザイン傾向として、自由な場所で働けるようにしたオフィスが多く見られます。集中して仕事をするブースとWeb会議をするブースを分ける、自由に席を選べるフリーアドレスを導入するなど、柔軟な働き方ができるオシャレなオフィスが続々登場しているのが特徴です。

ナチュラル・ヴィンテージウッドデザインのオフィス

オシャレなオフィスに多く取り入れられているのが、ナチュラルウッドやヴィンテージウッドを取り入れたデザインです。従来の事務的な印象を受けるオフィスから、木や緑を取り入れた自然感があるオフィスにすることで、適度にリラックスできる空間をデザインできます。

温かみのあるオフィスデザインは従来と大きく異なるためインパクトがあり、訪れたお客様やクライアンドの高評価も得られます。温かみがありリラックスできる空間によって、従業員同士のコミュニケーションが活性化されるというメリットも期待できるでしょう。

和モダンなオフィスデザイン

外資系企業にも取り入れられているのが、和モダンなオフィスデザインです。和モダンとは、伝統的な和風のものと現代的なデザインを融合させたもの。近代的でクールな印象があるオフィスに和紙や竹、畳などの和に関わるものを取り入れることで、和モダンなオフィスに仕上げることができます。

和モダンのオフィスにすると、落ち着きがあって上品な雰囲気を演出可能。昔ながらの和風テイストは飽きが来ず、多くの人に愛されるというメリットもあります。

ワークスペースの配置とレイアウト

オシャレで従業員が働きやすいオフィスにするためには、ワークスペースを適切に配置する必要があります。どのようなレイアウトにすべきか、考えてみてください。

フレキシブルな作業スペースの設計

フレキシブルな作業スペースを設計することで、柔軟な働き方が可能です。フレキシブルな作業スペースの事例として、従来の席を固定するスタイルではなく、どの席でも自由に働けるフリーアドレスの導入が挙げられます。

フリーアドレスを導入することで、社員一人ひとりが自分の働き方を自発的に考えるようになります。自分がより集中できると思えるスペースで働けるため、生産性が向上。さらに、席が固定されないので荷物を置きっぱなしにできないことから、書類や仕事道具の適切な管理が叶います。

会議室とコミュニケーションスペースの配置

オフィス 談笑する男女

働きやすい環境を整えたいなら、会議室やコミュニケーションスペースの配置は必要です。仕事に集中できる作業スペースのほかに会議室やコミュニケーションスペースを設けることで、社員同士の会話が促進されて創造性が高まります

お客様やクライアントが会議に訪れるのであれば、ワークスペースから離れた場所に会議室を設置するのがいいでしょう。社員同士のコミュニケーションを促進するなら、区切られていないオープンなミーティングスペースを設けたり、用途に応じてレイアウトを変更できるフリースペースを作ったりするのもおすすめです。

個々の作業スペースの配置とプライバシー

コミュニケーションを促進するオフィスデザインを目指す場合も、個々で仕事を進められる作業スペースは確保する必要があります。周囲の視線を気にせずに仕事ができるスペースを配置すれば、集中力が高まり効率的に仕事ができるでしょう。自分だけで使える作業スペースがあることで、プライバシー面も安心です。

世界中のオシャレなオフィス事例

日本にも海外にも、オシャレなデザインのオフィスはたくさんあります。東京や海外、中小企業の事例を紹介するため、参考にしてみてください。

東京のオシャレなオフィス

ゲームソフトの制作や開発を行う有名企業・株式会社バンダイナムコエンターテインメントは、人の気配を程よく感じられるラウンジを設置。ラウンジは開放感があり、社員同士カジュアルなコミュニケーションができるように。グランピングをイメージしたフリースペースもあり、リラックスできるオフィスになっています。

一方、会議スペースはモダンな雰囲気で、真面目な会議も行うことが可能。メリハリのあるオフィスは、社員からも好評です。

海外の最先端オフィス

SNSサービス「Facebook」を提供する海外のソーシャルメタバース企業・Metaは、企業コンセプトを取り入れたオフィスデザインを重視しています。常に進化を続けるため、オフィスのコンセプトは「未完成」。天井の配管をあえてそのまま見せるなど、企業ブランドが強調されたオフィスデザインが特徴です。

クリエイティビティを大切にする企業らしく、アイデアなどを自由に書き込める素材で壁が作られているのもポイント。社員同士が気軽に話しながら創造性を高められるよう、開放感のあるワークスペースも整っています。

中小企業のスタイリッシュなオフィス

総合物流企業の株式会社エムティエスは、オフィスにフリーアドレスエリアを設置しました。1〜8人用のデスクがあるため、目的や気分によって使用する席を変えられます。社員食堂にはキャスター付きのテーブルが導入されているので、コミュニケーションが活発化されるのもポイントです。

執務室の床や壁はウッド調のデザインなので、温かみがあるのも特徴。固くなりすぎない雰囲気のオフィスで、社員同士の交流促進を目指しています。

快適なオフィス環境の作り方

快適なオフィス環境を作るためには、いくつか注目したいポイントがあります。

オフィス家具の選択

オフィス環境を整えたいなら、オフィス家具にはこだわりましょう。従業員が働きやすくなるような家具を取り入れることで、業務効率が高まります。統一感のあるおしゃれな家具にそろえることで、企業のブランドイメージを強化できるというメリットも期待できるでしょう。

オフィス家具を選ぶときは、まず達成したい目的を明らかにしてください。そのうえで予算を決め、理想とするレイアウトや従業員の働き方を考慮して家具を選ぶことが大切です。

照明と色彩のバランス

オフィスの照明は、環境を大きく左右する重要な要素です。照明の色温度が違うと、集中力にも影響を与えます。色温度が高く青白さがある昼白色や昼光色は、明るさが強く感じられて気持ちが冷静になる効果があります。白色も集中力を高めるといわれているため、オフィスで取り入れられることが少なくありません。オフィスの照明は昼白色デスク照明は昼光色など場所に合わせて色彩を変えるのもおすすめです。

音環境と空気環境

多くの人が集まるオフィスでは、音環境の整備も重要です。必要な防音措置をしていないと、Web会議がしづらくなったりプライバシーが守られなくなったりするデメリットが起こり得ます。従業員の集中力も削がれてしまうため、適切な防音措置を取り入れましょう。会議室の壁に吸音パネルを取り付ける、執務室に防音カーテンを導入するといった方法が有効です。

また、オフィスの空気環境も考えるべきポイントです。オフィスの空気が汚れていると、従業員の集中力が低下したり体調不良が引き起こされたりします。換気や掃除を十分に行い、空気清浄機観葉植物を設置するなどして空気環境を良好に維持してください。

オシャレなオフィスデザインの作り方についてまとめ

従業員の働きやすさを重視したオシャレなオフィスにすることで、生産性の向上やブランドイメージ強化などさまざまなメリットが期待できるでしょう。大規模な改装を行うだけでなく、ちょっとしたレイアウトの変更や設備の導入をするだけでもオフィスの雰囲気や働きやすさは大きく変わります。最新のトレンドをチェックし、自社オフィスのレイアウトやインテリアについて考えてみてください。

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