飲食店やカフェなどの店舗に設置する家具選びは、居心地の良さや店舗のイメージを大きく左右する重要なポイントです。どのような家具を使って、どのようにコーディネートするかによって、空間の雰囲気が大きく変化します。この記事では、カフェや飲食店にとって重要な家具の選び方やコツについて詳しくご紹介。家具選びをする際の注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
家具選びに失敗しないための５つのコツ！
店舗用家具とは、一般的な家庭用家具とは異なり、飲食店やカフェ、商業施設、さらにはエステサロンやアパレルショップなど、不特定多数のさまざまなお客様が利用する空間を前提につくられている家具のことです。
ここでは、お店やオフィスで使用する家具選びに失敗しないために押さえておきたい5つのコツをご紹介します。
１.家具を揃える順番を決めよう
店舗用として業務用家具をそろえる際に大切なのが、家具を購入する順番を事前に決めておくことです。そうすることで、空間全体に統一感が生まれます。店舗のレイアウトによってそろえるべき順番は異なりますが、基本的にカウンター席、テーブル席、ソファ席の順番でレイアウトを決めるのがおすすめです。
２.予算を事前に設定しよう
業務用家具を購入する際は、事前に予算を設定しておくことが大切です。新規店舗を開業する際は、家具を購入する以外にも内装工事や備品の購入などさまざまな費用がかかります。あらかじめかかる費用を洗い出しておき、家具の購入にかけられる予算を割り出しましょう。
３.家具の優先順位を決めよう
予算が決まったら、購入する家具の優先順位をつけていきます。必ず購入しなければならないアイテムのなかには、高額なものもたくさんあるはずです。優先順位をつけて、何にいくらまで使えるかを考えながらリストアップしていきましょう。
優先順位のつけ方に悩んだら、大きい家具から、もしくはすぐに必要なものからリストアップするよう意識してください。
４.プロのアドバイスを取り入れよう
業務用家具はデザインや使用の自由度が高いため、すべて一人だけで考えると想像していたアイテムと異なる仕上がりになったり、店舗全体の雰囲気とマッチしなかったりするなど、問題が生じかねません。購入後のトラブルを未然に防ぐためにも、プロのアドバイスを聞くなど第三者の意見を参考にすることをおすすめします。
５.統一感のあるシリーズ家具を選ぶとおしゃれに
機能性や利便性ももちろん重要なポイントですが、デザインや色、コンセプトを統一することでまとまり感のある空間を演出できます。業務用家具を購入する前に、しっかりと店舗のコンセプトやイメージ決めておくことで、シンプルなのにおしゃれな雰囲気に仕上げられるでしょう。
家具選びの注意点
業務用家具を選ぶ際に注意したいポイントを4つご紹介します。
１.家具の大きさと機能の見極め
家具の大きさと機能をしっかりと見極めることが大切です。例えば、テーブルや椅子選びでは、実際に使うときの高さやバランスがマッチしているか確認しなければなりません。いくらデザインが店舗にマッチしていても、使用感が悪ければ居心地は悪いです。
それぞれの家具をバラバラに購入する場合、あるいは既存のアイテムに合わせて新しいアイテムを購入する場合は、必ず大きさと機能性のバランスを見極めてください。
２.家具の色と質感を決める
家具の色や質感は、空間の雰囲気を決定づける重要なポイントです。どのような空間をつくりたいか具体的にイメージできたら、イメージに合わせたカラーコーディネートを考えていきましょう。
自然な素材感を活かしたシンプルで居心地のいい空間にしたい場合は「ナチュラルテイスト」を、ポップなデザインやコントラストのはっきりした空間づくりには「カジュアルテイスト」を、そして都会的で洗練された雰囲気にしたい場合は「モダンテイスト」をおすすめします。
また、床の色に合わせて家具の色を考慮するよう意識することでまとまった雰囲気を演出することもできます。木材や布や皮革、紙など素材の特徴を活かした家具選びもおすすめです。
３.動線を意識する
業務用家具を選ぶ際は、導線を意識してそれぞれの家具の寸法を設定することが大切です。たとえば、テーブルが大きすぎるあまり通路が通りにくくなってしまったり、椅子と椅子の間隔が狭くなりすぎてしまったりなどの問題が生じるので、注意しましょう。
利用するお客様はもちろんのこと、働く従業員たちも動きやすい導線を意識してください。
４.家具を選ぶときに不要な違和感を与えないために
業務用家具を選ぶ際は、業種に合ったインテリアをイメージしたうえでアイテム選びをすることが大切です。同業種のお店を実際に訪れて内装やカラーコーディネート、家具のレイアウトなどを参考にしながら、家具選びの参考にしてください。
また、プロの視点からアドバイスをもらうことも非常に大切なポイントです。アイテム選びに行き詰まったら、家具メーカーに相談するなどして課題や問題点を解消していきましょう。
家具メーカーから家具を選ぶメリット
ここからは、業務用家具メーカーから家具を選ぶ3つのメリットをご紹介します。
１.耐久性と品質
業務用家具メーカーのアイテムは、一人あたりの使用時間はさほど長くありませんが、不特定多数の人たちに使われることを前提につくられているため耐久性や品質が保証されています。また、業務用家具は、ほとんどのケースで靴を履いたまま利用されることを想定してデザインされているため、傷がつきにくくしっかりした素材や構造が求められるでしょう。
クッションの素材には、高密度でへたりにくいチップウレタンが採用されたり、ソファにも、S字バネや板張りのものが使用されるなど、耐久性を重視したものが用いられているのが特徴です。
業務用家具メーカーのアイテムは、ほとんどのケースで家庭用に求められるJIS規格の基準を大幅に上回った耐久検査を実施しているため、長期間安心して使用し続けられます。
２.メーカー製家具を選ぶとリーズナブル
業務用家具を購入する際は、ブランド家具ではなくメーカー製の家具を選ぶと比較的リーズナブルな価格で購入できます。メーカーから直接購入することで、家具問屋や施工業者から購入するよりも中間マージンがかからないため費用を抑えられる場合があります。
家具にかける費用を少しでもカットしたい場合は、メーカー製家具を選んでみてはいかがでしょうか。
３.同じメーカーで統一すればオシャレに
さまざまな家具メーカーからアイテムを購入すると、どうしても雰囲気にまとまりが出なかったり、家具の大きさや質感が異なったりするなどのデメリットが生じかねません。業務用家具を購入する際は、なるべく同じメーカーで統一して購入することをおすすめします。メーカースタッフに相談できるため、アイテム選びに失敗するリスクも軽減できるでしょう。
まとめ
今回は、業務用家具を選ぶ際に気をつけたいポイントをご紹介しました。店舗で使用する家具は、店舗の雰囲気や居心地を決定づける重要なポイントです。店舗に最適な家具の大きさをはじめ、雰囲気に合わせたカラーコーディネート、そしてお客様や従業員の動線に配慮した家具選びを意識することで、まとまりのある上質な空間づくりを実現できます。今回ご紹介したコツやポイントを参考にしながら、店舗にとって最適な家具選びを実践してはいかがでしょうか。