一枚板テーブルは、長い年月をかけて大きくなった天然木から切り出した、繋ぎ合わせをしない文字通り1枚の板からできたテーブルです。貴重な一枚板テーブルの雰囲気や活用できるシーンを左右するのは、テーブル脚選び。一枚板テーブルの主役は天板の一枚板ではありますが、脚の選び方で雰囲気や活用方法がガラリと変わるのです。ここでは、一枚板テーブルに使用する脚の種類と選び方について解説します。

一枚板テーブルの脚の種類

一枚板テーブルの脚は、テーブル専門店で脚のみを扱うコーナーが設置されるほど種類が多く、奥深いものです。この世にたったひとつの一枚板を活かし、印象を決める重要なパーツがテーブル脚。まずは、一枚板テーブルの脚にどのような種類があるのかご紹介します。

テーブル脚の本数

テーブルの脚の本数には、主に2本タイプ4本タイプがあります。それぞれの詳細な特徴は後述します。

4本脚タイプ

4本脚タイプは、天板(テーブルの板部分のこと)の四隅に1本ずつ配置されるのが基本です。

2本脚タイプ

2本脚タイプは、天板の隅ではなく内側寄りに2本の脚が配置されるのが特徴です。

テーブル脚の素材

テーブルの脚は、素材もさまざまな種類から選ぶことが可能です。木の天板には木の脚というイメージが強いかもしれませんが、実はその他素材も一枚板の天板によくなじみます。代表的なテーブル脚の素材は、以下の通りです。

木製

木製の一枚板テーブル天板に対して木製の脚はやはり好相性なので、選ばれることが少なくありません。一口に木製と言っても、使用する木の種類や色合いを選ぶことができます

スチール製

スチールとは、鉄を主成分として作られた合金で、日本語では「鋼」とも言います。ブラックやホワイトなどに塗ってカラーが楽しめるほか、デザインもT型やスクエア型など多彩な中から選択可能です。

アクリル製

アクリルはプラスチックの一種で、ガラスのように高い透明度を持ちながらも耐久性に優れているのが特徴です。この特徴を活かし、クリアなテーブル脚として使われています。

木製、スチール製、アクリル製の脚の特徴

無垢床と机

テーブル脚に使用する素材には、それぞれに特徴があります。見た目や雰囲気はもちろんのこと、素材が持つ特徴も理解してテーブル脚を選ぶのがおすすめです。

木製テーブル脚の特徴

木製のテーブル脚は、木の一枚板が持つぬくもりを活かし、全体的に温かみのあるテーブルに仕上がります。全体が木製のテーブルとなることで重量感が増し、設置した部屋の中でどっしりと存在感を放つでしょう。室内に植物がなくても、ナチュラルな木製テーブルが存在を示すことにより、まるで自然物を持ち込んだかのように部屋全体のイメージを柔らかくしてくれます。
ただし、木のテーブル脚の中にも木の種類や色合いといった種類があります。天板と同じ種類、同系色の脚を使うこともあれば、あえて異なる種類や色味の木を用いることも可能です。

スチール製テーブル脚の特徴

木の一枚板と、無機質なスチール素材との組み合わせることで、一枚板テーブルを活用できるシーンを広げることが可能です。例えば、一見一枚板テーブルがあまり合わなそうなコンクリート壁やアンティークインテリアの部屋でも、スチール脚を使った一枚板テーブルであれば予想以上にマッチするでしょう。
スチール製テーブル脚を検討するなら、メンテナンスについて知っておく必要があります。スチール、つまり鉄製の家具は経年劣化が目に見えやすいのが特徴です。使っているうちに塗装が剥がれたり錆びが浮いてきたりするので、錆び取りやコーティングといったメンテナンスを行いましょう。

アクリル製テーブル脚の特徴

透明度が高いアクリル製のテーブル脚は、遠目から見るとまるで一枚板が浮いているような演出も可能。板の魅力を引き立たせ、壁や周囲のインテリアも邪魔せず使いやすいのが特徴です。その他にも傷がつきにくく、水槽に使われるほど水にも強い、さらに錆びることもありませんのでメンテナンスも容易というメリットがあり、人気があります。
アクリル製テーブル脚のもうひとつの特徴として、他の素材を使った脚よりも価格が高いことが挙げられます。重量のある一枚板を支えるため、強化したアクリル板を使う必要があるのです。

4本脚タイプ、2本脚タイプ

ウッドテーブル

テーブルの脚の本数は、前述の通り2本タイプと4本タイプがあります。それぞれ見た目だけでない特徴があるのでご紹介します。脚のタイプを決める際の参考にしてください。

4本脚テーブルの特徴

天板の四隅に1本ずつ脚が配置されたテーブルは、目にする頻度が高く安心感のあるテーブルと言えるでしょう。この配置の特徴は、天板の真下に広いスペースができるので、複数の人が快適に過ごしやすい点にあります。
ただし、隅に脚があることで、着席のためには椅子を引く動作が必要です。テーブルを置く場所を決める際には、椅子を引くスペースも考慮に入れてください。

2本脚テーブルの特徴

2本脚テーブルは、天板の内側にT字またはH字の脚を設置する形状が基本です。脚が内側にあることで、横から滑り込むように着席ができます。4本脚タイプと比較して、椅子を引く頻度は少なく済むでしょう。また、隅に人が着席する際も脚が邪魔にならないので、より大勢がテーブルを同時に使用することが可能。脚が内側に隠れるので、天板の魅力を引き立たせる効果も期待できます。
天板の中央寄りに脚があるということは、天板下の空間が4本脚と比べると狭く、座る人が足を伸ばすと、テーブル脚にぶつかることが考えられます。椅子をテーブル下に収納する際も、4本脚タイプと比較すると内側まで入れられない可能性があるので注意してください。

テーブルに合った脚の選び方

テーブル脚には脚の本数、素材やカラーといった選択肢があることをお伝えしました。では、さまざまな選択肢の中からどのように決めれば良いのでしょうか。ここでは、脚のデザインや素材の決め方をご提案しますので、ぜひ参考にしてください。

天板の重量に合わせた脚を選ぶ

デザインや雰囲気など、テーブル脚を選ぶ際の基準はさまざまですが、最も大切なのは一枚板をしっかりと安全に支えることができるものを選ぶことです。脚の素材やデザインによって耐荷重や推奨される天板のサイズが異なりますので、必ずチェックしてください。

天板の雰囲気に合わせた素材を選ぶ

天板の一枚板は、天然木から切り出した唯一のもの。色も形も、同じものはありません。一枚板テーブルの主役である天板の魅力をどう引き出すかで、素材を選択するのも一つの方法です。
木が持つぬくもりとボタニカル感を引き立てたければ同じ素材の木製脚、天板のみを引き立てたければクリアなアクリル脚といったように、天板の見せ方から素材を決めるのもおすすめです。また、天板が部屋になじむよう和室なら木製、明るいリビングなら白いカラーのスチール、仕事をする落ち着いた部屋にはブラックのスチールといったように、一枚板テーブルを設置する部屋全体を見ながら決めると良いでしょう。

一枚板テーブルの脚の種類と選び方まとめ

一枚板テーブルに使用する脚は、本数や素材などを選べます。脚の数やデザイン、素材やカラーによって、一枚板テーブルの雰囲気を調整することが可能です。脚の選び方によって一枚板の魅力を最大限に引き立てたり、さまざまな雰囲気の部屋に合わせたりできるでしょう。一枚板テーブルは入室した瞬間に目を引く、部屋の主役となる家具。縁の合った唯一無二の一枚板とともに脚にもこだわって、自慢のテーブルを仕上げてみてください。

▶木製テーブルの一覧はこちら
▶「ウッド脚」のテーブル一覧はこちら
▶「スチール脚」のテーブル一覧はこちら
▶テーブルオーダーシステムはこちら