社長は会社を代表する最高責任者であり、企業の顔というべき立場です。企業の代表が使用する社長室は、その立場に相応しいデザインやレイアウトが望ましいでしょう。この記事では、おしゃれな社長室を作るためのレイアウトや家具の取り入れ方を紹介します。モダンでおしゃれな社長室づくりを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

なぜおしゃれな社長室レイアウトが求められるのか?

そもそも、社長室におしゃれなレイアウトが求められるのは、企業にとって社長室が特別な場所であるからです。その理由について、具体的に解説します。

企業のブランドを反映

社長は企業の代表、つまり顔であるため、組織のなかで特別な存在です。おしゃれな社長室は社内外に向けて特別な印象を持たせ、企業のブランドイメージを反映させることに繋がります。インテリアにこだわった社長室は高級感を際立たせ、来訪者に好印象を与えられるでしょう。

また、取引先や顧客との商談やマスコミとのインタビューなど、外部の人間に特別な雰囲気を抱かせることで企業のブラントイメージをアピールできます。

社長の働きやすさを追求

社長室はオフィスと分けることで、社長職としての職務に集中できるスペースを確保しています。一般業務とは異なり、社長は企業の経営や組織の運営など会社組織そのものを決定するのが主な業務です。社長職に集中するための空間として、快適かつ安心できる雰囲気が欠かせません。

おしゃれなインテリアは精神的に良い影響を与え、優れたレイアウトは業務の効率化や働きやすさに重要です。また、社長室とオフィスで業務の場所を差別化することにより、社長と一般社員がお互いの距離を意識せずに不要な緊張感から解放されます。

訪問者への印象向上

社長室は、商談相手などの社外の訪問者を迎え入れる場所としても使われます。外部の人間におしゃれな社長室を見せることで、企業に対する信用や好印象を与えることが可能。特にこちらの情報を把握していない初見の相手の場合、第一印象は重要な要素です。

例えば、貧相な雰囲気や統一感のない社長室を外部の人間が見た際、相手に自社の良くないイメージを植え付けてしまうおそれがあります。企業の顔である社長が普段使用する社長室は、身だしなみと同様に相手への印象が大きい大切な場所です。

デザインと機能性のバランスの取り方

オフィス 社長室

社長室のデザインは、おしゃれであると同時に機能性を兼ね備えているレイアウトが望ましいです。ここでは、デザインと機能性のバランスの取り方を紹介します。

必要な家具と配置のコツ

社長室は社長が業務を行う場所であり、快適かつ業務効率の良い環境であることが大前提。当然デスクとチェアは必須で、来客対応のための応接スペースとソファやテーブルも必要です。そのほかにも、書類棚や自社商品の展示棚や収納棚などもあると良いでしょう。観葉植物などのインテリアも適宜配置すると、雰囲気を演出するのに効果的です。

執務スペースと応接スペースを区別するなら、間仕切りやパーテーションを設置しましょう。パーテーションは、扉の前に置いて目隠しにも活用できます。書棚などを間仕切り代わりに配置するという方法も可能です。

社長室は、社員や外部の人間が出入りする場所でもあります。デスクは訪問者をすぐに確認できる扉の正面奥に配置し、入室した訪問客と対面できるレイアウトが良いでしょう。イメージとしては、アイランド型デスクの配置です。

空間を有効活用するレイアウトのヒント

スペースは有限であるため、必ずしも広く取れるとは限りません。限られた空間でレイアウトを決めるなら、視覚効果でスペースを広く見せることも可能です。

例えば、インテリアの色やデザインを統一し、まとまりのある室内を演出することで広々とした雰囲気を作り出せます。社長室のテーマに一貫性を持たせることにより、洗練されたデザインが上品で格調の高い空間に仕上がるでしょう。家具やレイアウトに合わせ、壁や床に模様やデザインを取り入れるのも有効です。

家具の配置場所やデザインだけがレイアウトではありません。空間を有効活用し、視覚効果による雰囲気づくりで快適な社長室を作ることが可能です。

モダンなデザインの取り入れ方

モダンデザインは、19世紀後半のヨーロッパに生まれたデザインを指す言葉ですが、要約すると近代的なデザインという意味です。日本で言うと明治や大正時代のイメージを持たれる人もいますが、西洋のおしゃれであるハイカラデザイン、つまり現代風デザインという意味があります。また、機能的でシンプルな造詣が一般的とされるモダンデザインの特徴です。

モダンなデザインには、現代風とレトロ風、洋モダンと和モダンなど、様々なコンセプトで分けられています。社長室にモダンなデザインを取り入れる場合、先にコンセプトを決めてから配置する家具やレイアウトを決定するのがおすすめです。

例えば、現代的なモダンデザインには、北欧風モダンというものがあります。暖かみのあるナチュラル素材を使った北欧のシンプルで素朴なデザインに、モダン要素を取り入れたスタイルです。デザインのコンセプトを絞ることでデザインの特徴と良さを引き出し、落ち着いた雰囲気を演出できます。

様々な国の文化やスタイルを取り入れるレイアウトもありますが、シンプルかつ機能的なモダンデザインのコンセプトに則るなら、デザインを統一して一貫性を持たせるのが良いでしょう。

おしゃれな社長室の具体的なレイアウト事例

おしゃれな社長室のレイアウトを実際の事例で、具体的に紹介します。社長室をレイアウトする際の参考にしてください。

ガラス張りの開放的なデザイン

壁面にガラスを多く取り入れることにより、空間を広く見せて開放感を引き出すデザインです。ガラスは外光を室内に取り入れることができ、社長室全体を明るいスペースに演出できます。ガラス張りは内側の様子が外側からも確認できるため、社員や来訪者が社長とのコミュニケーションを取りやすくする手法としても有効です。プライバシーを守りたい場合、曇りガラスにすることで外側から覗かれる心配がありません。

ガラス張りデザインは空間や明るさを取り入れて視覚的な効果と閉鎖感の軽減だけでなく、社長と社員との距離感を縮める円滑なコミュニケーションの向上効果があります。

狭いスペースでも実現するアイディア

狭いスペースに社長室を設置する場合、アイディア次第で雰囲気を作るレイアウトが実現可能です。デスクや棚をコンパクトに統一したり、書類をすべて電子データに収めたりするミニマリストスタイルも最近では珍しくありません。また、書類棚や本棚をパーテーション代わりにし、社長室の間仕切りに活用する書斎をコンセプトにしたレイアウトもあります。

オフィスの一部にパーテーションで別室を作り、壁の色やデザインでほかの個室との差別化が可能です。パーテーションの一部にガラスを装飾すれば、外光の取り入れや開放感出すことができます。

応接セットの配置例

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応接室は外部の人間や来訪者を招き入れるのが使用目的なので、落ちついて話せるデザインが望ましいです。部屋のスペースにもよりますが、配置するテーブルやソファ、特にソファはゆったり感を出すために余裕を持ったサイズがあるものを選んだ方が圧迫感はありません。圧迫感を出さないためには、人が移動できる動線の確保も重要です。

応接室は来訪者をおもてなしする目的もあるので、ソファの位置も上座と下座を意識して配置する必要があります。基本的に入口より一番遠い奥の場所が上座ですが、スペースが限られている場合は中央など調整する必要があるので注意してください。

応接室はお客様が快適に過ごせる空間づくりが重要なので、動線の確保と室内の雰囲気やイメージを壊さないおもてなしの配置が大切です。

社長室のレイアウトでのよくある質問

社長室のレイアウトでよくある質問についてお答えします。一つひとつ確認していきましょう。

風水を取り入れるべきか?

風水は周りの環境を良くする教えなので、積極的に取り入れてみることをおすすめします。風水は、より良い環境を取り入れるための環境学のひとつとされ、生活環境を整える環境づくりのための概念です。

例えば、玄関の向きや風通しを良くするという風水では一般的な教えがあります。これは日が昇る方向や風の流れの向きを取り入れた自然の摂理に基づいた考えです。汚れなどの悪いイメージがあるものが目に入ると、ほとんどの人は良い気分がしません。綺麗なものや自然の中で良いとされる要素を取り入れることで、良い気が集まって心理的にも穏やかで気運を良くすることができるという考えです。

運気と言うと少しオカルトめいた言葉に感じるかもしれませんが、風水はおまじないや占いではなく、自然と空間の調和を目指す根拠を持った文化哲学です。

社長室の適切な広さは?

社長室の広さは、面積の規模や利用人数によって異なります。一人で使用するのであれば、執務を行えるだけのスペースを確保できれば十分です。しかし、複数人が来訪して商談や会議を行うのであれば想定する人数よりゆとりを持てる広さを確保しておきましょう。

一般的な社長室は人が頻繁に出入りする場所ではありませんが、訪れる人は重要な顧客である可能性が高いです。大切なお客様に不便や不快を与えないよう、スムーズな動線と機能性を確保できるスペースを確保してください

おしゃれなデスクや椅子の選び方

社長室は企業の顔である社長が執務や商談を行う場であるため、イメージを崩さない企業ブランドやコンセプトを維持できるデザインのものを選ぶべきです。厳格で荘厳なイメージがあり、格調高い企業なら黒で統一した上質で高級感のあるデザインがイメージとマッチしています。逆に一般大衆向けで身近に感じるイメージなら、明るく親しみやすいパステルカラーをチョイスするのも良いでしょう。

デザイン以外にも、社長室で過ごす社長自身が効率良く執務を行える機能性が高いものを選ぶことも重要です。デスクのデザインは、社員や外部の人間が抱く社長のイメージに相応しいものを選ぶことをおすすめします。

執務の際の使いやすさや重要な資料を収めるセキュリティ性の高さなども考慮してください。椅子であれば、見た目と同じように機能性も大切です。リクライニング機能があれば執務の合間に身体を休ませることができます。社長室に訪問する人がイメージを崩さず、執務をスムーズにこなせるデスクや椅子を選びましょう。

まとめ

今回は、機能性とデザインを両立したおしゃれな社長室について紹介しました。社長は企業の顔であるため、社長室も使う人物に相応しいクオリティが求められています。近年は社長室を設置しない会社も増えていますが、企業の経営方針や取引先との商談、書類仕事などの社長にしかできない重要な執務を行うために必要な個室です。企業イメージを確保し、ブランディング形成のためのクオリティが高い社長室レイアウトを目指してください。

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