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オフィスや店舗のレイアウト変更や業務効率化を図るために検討される間仕切り工事。必要性は理解していても、かかる費用やコスト削減の方法については不明点が多いのではないでしょうか。本記事では、間仕切り工事の費用相場を素材別・工法別に解説するとともに、コストを抑えるポイントや活用できる補助金を紹介します。適切な予算計画を立てて、理想的な空間づくりを実現するための参考にしてください。

間仕切り工事とは?基本的な概要と導入目的

間仕切り工事はオフィスや店舗の空間を効率的に区切り、機能性と快適性を高める施工です。単なる空間分割だけでなく、プライバシー確保や業務効率向上、企業イメージアップにも貢献します。種類や素材によって費用は大きく異なるため、導入前の情報収集が重要です。

間仕切り工事の定義と利用シーン

間仕切り工事は既存空間を区切って新たな部屋や区画を作る工事です。オフィスの会議室確保、飲食店の客席ゾーニングなど様々な場所で活用されています。施工方法や素材で防音性や遮蔽性が異なるため、目的に応じた選択が必要です。

オフィスにおける間仕切りの役割

オフィスの間仕切りは集中作業エリアとコミュニケーションエリアを分けて業務効率を向上させます。機密情報を扱う場所を区切ってセキュリティを高め、デザイン性の高い間仕切りは来客への印象向上にも貢献します。フレキシブルなシステムも人気です。

間仕切り工事が必要になるタイミング

間仕切り工事はオフィス移転や拡張、組織改編、新たなワークスタイル導入時に検討されます。感染症対策としての距離確保や、ハイブリッドワーク対応のための空間再編成も契機となります。既存間仕切りの老朽化や防音性強化が必要な場合にも検討されます。

他の仕切り工事との違い

間仕切り工事は造作壁工事とパーテーション設置の中間に位置します。造作壁工事は遮音性が高い固定壁を作りますが移設が困難です。パーテーション設置は簡易な仕切りで移動が可能です。間仕切り工事はある程度の遮音性と移設可能性を両立します。

間仕切り工事の費用相場をタイプ別に比較

間仕切り工事の費用は素材や工法によって大きく変動します。アルミパーテーションは1万円台から、スチールパーテーションは強度と遮音性に優れ2万円以上、ガラスパーテーションはデザイン性が高く1.4万円以上が相場です。初期コストだけでなく、耐久性や再利用性も考慮して選択しましょう。

アルミパーテーションの費用目安

アルミパーテーションは軽量で施工性に優れ、費用も抑えられるため人気があります。新品の場合、1枚あたり12,000円~18,000円程度が相場です。遮音性や断熱性はやや低いため、用途に合わせた検討が必要です。設置工事は比較的短期間で済みます。

スチールパーテーションの費用目安

スチールパーテーションはフレームがパネルに隠れるデザインで高級感があります。耐久性や遮音性に優れ、1枚あたり22,500円~80,000円程度が相場です。様々なデザインやカラーを選べ、企業のブランディング強化にも役立ちます。

ガラスパーテーションの費用目安

ガラスパーテーションは開放感と高級感を兼ね備え、視認性を確保しながら空間を区切れます。1枚あたり14,000円~80,000円程度が相場です。透明から半透明まで様々な種類があり、プライバシーと開放感のバランスを調整できます。

可動式パーテーションの費用目安

可動式パーテーションは必要に応じて空間を柔軟に区切れる利便性が魅力です。設置工事が不要なタイプは1枚あたり20,000円程度からです。レイアウト変更が頻繁な環境や多目的に空間を活用したい場合に適していますが、固定式より遮音性は劣ります。

間仕切り工事の費用に影響する主な要因

間仕切り工事の費用は素材選びだけでなく、工事面積や工期、施工環境、付加機能の有無など多くの要因で変動します。標準仕様からのカスタマイズや機能追加は費用増加の要因です。既存設備との取り合いや搬入経路確保も重要なコスト要因であり、事前の綿密な計画が必要です。

素材の違いによる価格差

間仕切り工事の費用は使用素材で大きく変わります。アルミパーテーションは軽量で加工しやすく施工コストも抑えられます。スチールは耐久性や遮音性に優れますが高価です。ガラスはデザイン性が高く、特殊仕様ほど費用が上昇します。

工事面積・工期・施工環境の条件

工事面積や工期、施工環境も費用に影響します。広い面積は材料費が増加しますが、単位面積あたりの施工費は効率化で抑えられることもあります。短い工期や夜間工事は人件費が割増になり、搬入が難しい環境では追加コストがかかります。

デザイン性や防音性などのオプション要素

オプション要素の追加で費用は増加します。特殊なデザインや色、質感にこだわると標準品より割高になります。防音性能強化には特殊パネルや二重構造が必要です。防火性能や電気配線の追加も費用増につながりますが、快適性向上への投資です。

既存設備との取り合いとその対応コスト

既存の空調設備や照明、防災設備などとの取り合いが発生すると、これらの移設や追加工事が必要になり大幅なコスト増加につながります。特に天井までの高さがあるパーテーションでは消防法対応の追加工事が必要になることもあります。

間仕切り工事でよくある見積もり項目と内訳

見積書

間仕切り工事の見積もりは材料費と施工費が基本となりますが、比率は工事内容によって変わります。搬入費や廃材処理費、諸手続き費用も忘れてはなりません。追加工事が発生する主な原因は現場状況の変化や設計変更であり、複数社からの見積もり比較では項目の範囲を正確に確認しましょう。

材料費と施工費のバランス

間仕切り工事の見積もりでは、一般的に材料費が全体の50~70%施工費が30~50%程度を占めます。高級素材を使用すると材料費の比率が高くなります。施工費には作業員の人件費だけでなく、現場監督や施工管理費も含まれます。

諸経費(搬入・廃材処理・諸手続きなど)

諸経費は全体の10~20%程度を占めます。資材搬入費用は建物構造や搬入経路で変動し、エレベーターがない場合は追加費用が発生します。既存間仕切りの撤去では廃材処理費が必要で、消防法関連手続きが必要な場合は申請費用も加算されます。

追加工事が発生するケースと費用増の理由

工事開始後に予期せぬ追加工事が発生することがあります。天井裏や床下の状況が事前調査と異なる場合や、既存設備の移設が必要になる場合などが原因です。追加コストを抑えるには事前の現場調査徹底と契約時の変更対応方法の明確化が重要です。

複数社見積もりの比較ポイント

複数社から見積もりを取得する際は、単純な金額だけでなく内容の比較が重要です。材料のグレードや仕様、施工範囲が同等か確認します。諸経費の内訳や追加工事発生時の対応方針、納期や保証内容も判断材料となります。

間仕切り工事の費用を抑えるためのコツ

間仕切り工事の費用を抑えるには、標準製品の活用が効果的です。特注品はデザイン性に優れますが、コストと納期に大きな差が生じます。また、必要な仕様だけを選び、過剰な機能は省くことも重要です。スペースごとの優先順位付けと、長期的なメンテナンスコストも含めた総合的な判断が求められます。

標準製品を使った施工の利点

標準製品を使用することでコストを大幅に抑えられます。特注品と比べて製造コストが低く納期も短縮できるのが利点です。多くのメーカーは豊富なカラーバリエーションやパネルタイプを用意しており、標準品でも十分にデザイン性の高い空間を実現できます。

不要な仕様を省く見直し方法

本当に必要な機能と仕様を見極めることが重要です。防音性が特に求められない場所に高価な防音パネルを使用せず、必要な場所にだけ性能の高い素材を使うといった工夫ができます。オプション機能を厳選することで大幅なコスト削減が可能です。

スペースごとの施工優先順位の付け方

限られた予算内で最大の効果を得るには、スペースごとに優先順位を付けることが重要です。顧客や来訪者の目に触れるエリア、機密情報を扱うエリア、騒音対策が必要なエリアなどを優先します。段階的施工で予算分散も可能です。

長期的なメンテナンスコストの考慮

初期コストだけでなく長期的なメンテナンスコストも考慮することが重要です。耐久性の高い素材を選ぶことで将来的な修繕や交換の頻度を減らせます。清掃のしやすさや部分交換の可能性も長期コストに影響するため、使用環境に適したものを選びましょう。

費用計画時に活用したい補助金と相談先

小規模事業者持続化補助金

間仕切り工事の費用負担を軽減するために、様々な補助金や助成金制度を活用できます。地方自治体による中小企業支援や環境配慮型リフォーム助成、バリアフリー化や感染症対策に関する支援制度などがあります。申請には計画書や見積書の提出が必要で、工事前の申請が原則です。

地方自治体が提供する補助金の種類

地方自治体では中小企業の環境整備や設備投資を支援する様々な補助金制度を設けています。「小規模事業者持続化補助金」は販路開拓や業務効率化を目的とした工事に適用可能です。自治体によって名称や条件が異なるため、地域の商工会議所への問い合わせが重要です。

バリアフリー・感染症対策向けの支援制度

バリアフリー化や感染症対策を目的とした工事には特定の支援制度が利用できます。「バリアフリー環境整備促進事業」などで、車いす利用者に配慮した間仕切りの設置に補助金が出る場合があります。飛沫防止パーテーション設置にも活用できる制度があります。

補助金申請の流れと注意点

補助金申請は制度の確認と要件の理解から始まります。申請書類には事業計画書や工事内容の詳細、見積書、図面などが必要です。申請は工事着工前に行い、多くは後払い方式です。申請から交付までには数ヶ月かかるため、余裕をもった計画が大切です。

専門業者や行政書士への相談のすすめ

補助金申請は複雑な手続きを伴うため、専門家への相談が効果的です。間仕切り工事を行う内施工事業者の中には、補助金申請のサポートを行っているところもあります。行政書士に依頼することで、適切な補助金選択から申請書類作成までサポートしてもらえます。

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まとめ

間仕切り工事の費用は素材や工法、施工条件によって大きく変動します。アルミパーテーションは比較的安価で施工も容易である一方、スチールパーテーションは耐久性と遮音性に優れ、ガラスパーテーションはデザイン性が高いという特徴があります。コストを抑えるには標準製品の活用や不要な仕様の見直し、スペースごとの優先順位付けが効果的です。また、補助金や助成金を活用することで費用負担を軽減できる可能性もあります。間仕切り工事を成功させるためには、目的に合った素材選びと計画的な予算管理が重要です。複数の業者から見積もりを取り、内容をしっかり比較検討した上で、信頼できる業者に依頼しましょう。適切な間仕切りで快適な空間を実現し、業務効率の向上につなげてください。