業務用家具はオフィスや病院、ホテル、飲食店などで使われていますが、量販店などで安い家庭用家具を見つけると「お店や会社で使えるのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか。今回は、業務用家具と家庭用家具の違い、おしゃれな業務用家具の選び方、おすすめメーカーをご紹介します。オフィスの引っ越しや新規開店などで業務用家具を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

業務用家具と家庭用家具の違いを理解しよう

業務用家具と家庭用家具は、耐久性や設計、使用目的などの点で異なります。

どのように業務用家具が家庭用家具と異なるのか?

業務用家具は、多くの人が頻繁に使うことから耐久性が求められます。材料や構造が強化されており、JIS規格に基づいた強度試験を何度も繰り返された上で販売されています。サイズも家庭用家具と比べると大きく、機能性が重視されており、受注生産や契約販売が一般的です。そのため、コストを抑えて大量生産で製造される家庭用家具と比べると高い価格設定となっています。

オフィスや飲食店などでは、一度購入したテーブルや椅子を追加購入することがあります。同一モデルがなければ統一感が損なわれてしまうため、同じ製品を長く販売しています。流行を意識したものでなく、シンプルで機能的な家具が多いのも特徴です。

家庭用家具は、個人や家族が使うもので一度きりの購入が前提で、流行を意識したデザインが好まれます。定番商品を除き、新製品がどんどん発売され、同じ椅子を買い足そうとしても、すでに廃番になっているケースも少なくありません。

それぞれの目的に合った特性

業務用家具は使われる場所や目的に合った特性が備わっています。例えば、オフィステーブルにはコードホールや配線コードが付いていたり、人数に合わせて連結できるタイプが主流だったりします。オフィスチェアは、長時間座って作業していても疲れにくいように設計されています。天板はブナ材など比較的頑丈な素材であったり、汚れなどを防ぐためにウレタン塗装でコーティングされているものが多いです。

おしゃれな業務用家具の魅力

業務用家具は素材や色、大きさなどが一つひとつ選べることが多く、オフィスやお店のイメージに合わせやすくなっています。オフィスでは近年、出社する社員の働きやすさを考慮して、カフェのような雰囲気にするのが人気です。ブランドイメージに合った雰囲気を演出するには、おしゃれな業務用家具が欠かせません。

おしゃれな業務用家具の選び方

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シンプルで機能性を重視する業務用家具にも、流行を取り入れたおしゃれなデザインのものが増えてきました。おしゃれな業務用家具を選ぶことは、働きやすいオフィス環境を作り出すことにつながります。

業務用家具の選び方のポイント

オフィスで使う業務用家具として、テーブルや椅子、ワーキングデスク、ソファ、収納キャビネットなどがあります。業務用家具はデザインと機能性のバランスを考慮することが大切です。デザインを重視しすぎて機能性をないがしろにすると使い勝手が悪く、作業効率に悪影響を及ぼしかねません。

インテリアとしての業務用家具

業務用家具の多くは存在感があり、インテリアとしての要素を兼ね備えています。内装との相性、色の統一感や質感も考慮して、適切な家具を選びましょう。内装と家具に微妙なズレがある場合、居心地が悪い空間となり、業務の効率低下につながる可能性があります。

おしゃれな業務用家具でオフィス環境を向上させよう

ブランドイメージからかけ離れた業務用家具を選ぶと、オフィス全体の雰囲気が損なわれます。ナチュラルで環境を意識したカフェ風のオフィスだと木目の家具、モダンでスタイリッシュな印象にしたい場合は、ガラスやスチール製の家具を選ぶのがおすすめです。

おすすめの業務用家具メーカーを紹介

高品質でおしゃれな業務用家具メーカーをご紹介します。

人気の業務用家具メーカー

KOKUYOU(コクヨ)はCampusノートなど文房具メーカーのイメージがありますが、1960年にファイリングワゴンを発表して以来、機能的で高品質なオフィス家具を提供してきました。実際に社員が働いている姿を見学できるライブオフィスは人気を集めています。

1969年に東京・青山で創業したACTUS(アクタス)は、職人が丁寧に仕上げる木製家具が人気です。「美しく丁寧な暮らし」を普及するため、業務用家具から家庭用家具まで幅広く取り扱っています。

デザイン性の高い業務用家具メーカー

MAGIS(マジス)はプラスチックの家具づくりを得意とするイタリアのブランドで、1976年に設立されました。マジスはラテン語で「もっと」という意味で、最先端技術を業務用家具に取り入れているのが特徴です。ニューヨーク現代美術館やパリ国立近代美術館など、世界の有名博物館のパーマネントコレクションに選ばれています。

Wilkhahn(ウィルクハーン)はドイツのブランドで、1907年に椅子工房としてスタートしました。1960年代以降はオフィス家具の生産が中心となり、人間工学に基づいた快適で機能的なオフィス家具を次々と生み出しています。

ADAL(アダル)は、デザイン性が高く、他のメーカーにはないおしゃれな業務用家具を揃えられるほか、種類が豊富で用途や雰囲気に合ったものを選べるのが魅力です。また、こだわりのある家具が欲しい場合は、完全オリジナルのものを製造しています。企画から製造までを行っている、ADALならではの強みです。オリジナルのインテリアでオフィスを彩りたい場合は、ADALを検討してみてください。

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おしゃれな業務用家具を利用したオフィスデザインの事例

アダル デスク

シンプルな内装でもおしゃれな業務用家具を選ぶと、唯一無二の魅力的な空間に仕上がります。おしゃれな家具を活かしたオフィスデザインの事例を見ていきましょう。

カフェスタイルのオフィスデザイン

カフェスタイルのオフィスは、自由な雰囲気で働きたい人におすすめです。大きなオフィステーブルを中心に動線を考え、リラックススペースには大きなソファやハンモック、グリーンを置いてみてもいいかもしれません。自由にコーヒーが楽しめるキッチンスペースがあると自然と人が集まり、コミュニケーションが取りやすくなります。

モダンなオフィスデザインの事例

モダンなオフィスのオープンスペースは黒をメインに統一するとスタイリッシュな印象です。オフィステーブルの天板や壁を木目調にし、グリーンやペンダントライトなどを取り入れると重くなりすぎません。休憩スペースは、あえてカジュアルなカフェスタイルにしたり、瞑想できるスペースを設けても良いかもしれません。

北欧風のオフィスデザインの事例

北欧風のオフィスデザインは、シンプルでナチュラルな木製家具に、白色をメインカラーとして取り入れるとスタイリッシュになります。北欧アートや、北欧をイメージしたクッション、大きなグリーンを目隠しとして置くと空間に深みと個性が加わるでしょう。

まとめ

業務用家具は家庭用家具と比べると耐久性があり、シンプルで機能性を重視しているのが特徴です。おしゃれな業務用家具を選ぶことで働きやすいオフィス環境を作り出すことができ、生産性向上に繋がるかもしれません。内装との統一感を持たせるために、コンセプトを決めた上で人気のカフェ風にしたり、モダンな雰囲気にしてみたり、慎重に検討してみてください。おしゃれな業務用家具を選び、社員のやる気を向上させる働きやすい職場を作っていくことをおすすめします。

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