雰囲気のいいおしゃれなカフェは、老若男女に大人気の憩いの場です。カフェを開くのであれば、落ち着きがありセンスの良い店内を目指したいところではないでしょうか。この記事では、どうすればおしゃれなカフェになるのか、内装のポイントやデザインの注意点を解説しますので、カフェ作りの参考にしてください。
カフェの内装における重要なポイント
カフェの内装の重要ポイントは以下の3つです。
● カフェのテーマを明確にする
● 内装に合った家具・デコレーションを選ぶ
● カラーと照明で雰囲気を演出する
カフェのテーマを明確にする
どんなカフェを目指したいのか、はじめにイメージを固めておくことが大切です。ここがブレてしまうと後々何度も軌道修正することになり、結局何がしたかったのか分からなくなってしまいます。
おしゃれなカフェと一言で言っても、方向性は何通りもあります。例えば、以下のように具体的なイメージを持ち、どんなテーマに沿ってお店を作っていくのか明確にしておきましょう。
● 観葉植物やフェイクグリーンの多いナチュラルなカフェ
● ビーチをイメージしたマリンテイストなカフェ
● ダークトーンでまとめた隠れ家風カフェ
店舗のコンセプトを決める際には、「5W2H」を意識するとやるべきことが見えてきます。
When(いつ):営業時間・曜日・いつまでに開業するか Where(どこで):出店するエリアはどこか Who(誰に):どんな客層をメインターゲットにするか What(何を):カフェの看板メニューは何か Why(なぜ):なぜ開業するか、お客さんはなぜこの店を選ぶか How(どのように):どんな業態で経営するか How much(いくらで):予算はいくらか |
内装に合った家具・デコレーションを選ぶ
テーマを決めたら壁紙と床で統一感を出し、そこにイメージに合ったテーブルやソファを配置していきます。コンセプトに沿った家具やデコレーションを選ぶようにしてください。当たり前のことのようですが、いざお店に行くと迷ってしまったり選んだもののイメージが合わなかったりすることがあります。参考にしたい店舗の画像やイメージ図などを見ながら選ぶと良いでしょう。
オンラインショップだと多くの商品を手軽に比べることができて便利ですが、色合いや手触りなどを確かめられないのが難点です。想像より安っぽかったりにおいがきつかったりと、思いがけない落とし穴があるかもしれません。
また、予算とも十分相談して購入してください。
カラーと照明で雰囲気を演出する
内装、家具、ファブリックから小物に至るまでカラーの統一を意識しましょう。照明の色合いや明るさでも雰囲気が大きく変わります。
おしゃれなカフェ内装のトレンド
おしゃれなカフェにはトレンドがありますので、それぞれの特徴をご紹介します。
レトロなカフェ内装
レトロなカフェは主に昭和レトロや大正レトロなどをイメージしたような内装が特徴的なカフェです。近年はレトロブームが続いており、さくらんぼの乗ったメロンクリームソーダやおしゃれな器に盛られた硬めのプリンはインスタ映えの定番になっています。
レトロカフェは喫茶店という言葉が似合う趣で、模様の描かれた壁紙、古いアナログ時計、アンティークな照明器具などが特徴。ダークブラウンを基調として、赤いソファや絨毯がおしゃれなカフェです。
韓国風のカフェ内装
韓国風のカフェはパステルカラーやモノトーンカラーを基調としたシンプルでモダンなデザインが多いのが特徴です。コンクリート打ちっぱなしの壁、木材やタイルを使ったカウンターやテーブルなどナチュラルな雰囲気のカフェが目立ちます。全体的にスッキリとまとめられていて清潔感のある内装です。
韓国の伝統文様を取り入れていたり、ハングル文字がデザインに使われていたりするなど、韓国らしさを感じるカフェになっています。
DIYで個性的なカフェ内装
DIYカフェは手作り感に温かみが感じられる自由な内装のカフェです。オーナーごとのこだわりが光り、個性的なカフェになります。店内の柱やボードなど随所にDIYが垣間見られ、レイアウトや壁も画一的なものとは違ってオーナーの思いや熱意が伝わるカフェです。
内装でカフェのブランディングを強化する方法
カフェの経営を成功させるには他店との差別化が不可欠です。この店でなければならないと思ってもらえないと、生き残りは厳しいでしょう。「あの店に行きたい」と思わせるには店のブランディングを意識していくことが大切です。
カフェの壁でブランディングを表現
カフェの壁はその店らしさを打ち出すにはぴったりなスペースです。店名やロゴをおしゃれにペイントしたり、お店の信条を表現したり、イメージに合うような絵画を飾ったりしても良いでしょう。
アンティーク家具で独自性を出す
アンティーク家具は重厚で存在感があり、その店の味を出してくれます。お店のイメージを印象づけることもできますし、SNS映えも狙えます。凝ったテーブルやイスに惹かれて訪れるお客さんも増えるでしょう。
オープンキッチンで透明性をアピール
オープンキッチンとは調理スペースがお客さんから見える状態になっていることです。カウンターキッチンもこれに該当します。
調理シーンが見えることで、お客さんの安心感に繋がったりコミュニケーションが取りやすかったりする点がメリットです。カウンター席ならお客さんの反応も見られますし、飲み物を出すタイミングなどもわかります。
内装デザインでお客様の心をつかむ方法
こだわりのある内装デザインは、お客さんに特別な印象を抱かせます。内装デザインの例を3つご紹介します。
● 白を貴重とした内装で清潔感を演出
● 癒しの空間を提供するカフェ内装
● 洋館風カフェで豪華さをアピール
白を基調とした内装で清潔感を演出
白を基調とした内装は明るく清潔な印象を与えます。白は使い方によって、内装の雰囲気がスタイリッシュにもガーリーにもなります。凝ったデザインやゴールドの装飾と合わせればロイヤルな雰囲気にもなるでしょう。シンプルからゴージャスまで演出できるのが白です。
癒しの空間を提供するカフェ内装
癒しに特化したカフェを目指すのであれば、グリーンの多く取り入れたナチュラルな雰囲気で、家に帰ってきたようなアットホームな内装にするのがおすすめです。癒しの中でもさらにどんな方向性を目指すのかテーマを決めるのもいいでしょう。カラーの統一感をもたせ、照明を駆使して空間を演出し、つい長居したくなるような安心感が魅力のカフェにしましょう。
洋館風カフェで豪華さをアピール
繊細な模様やアンティークな小物、豪華な装飾を使用し、洋館のようなカフェもお客さんの印象に残りやすいでしょう。古い建物を改装している場合も多く、歴史を感じる空間。そんな洋館風のカフェは内装もクラシカルな家具で統一したいところです。特別な日に行きたくなるような品のあるカフェは他のカフェと差をつけられます。
おしゃれなカフェの内装をデザインするときの注意点
おしゃれなカフェの内装をデザインするときに注意したいポイントは以下の2つです。
● 内装費用の見積もりをしっかりと確認する
● カフェの内装デザインを定期的に更新する
内装費用の見積もりをしっかりと確認する
内装費用についてはトラブルになりやすいです。見積もり内容が適切かどうか、工事を契約する前にしっかり確認してください。事前に相場を調べたり、大まかな予算を決めたりしておくことがとても大切です。
カフェの内装デザインを定期的に更新する
一度作ったら終わりではなく、定期的に改善できるポイントはないか見直してください。季節感を出してみたり、最新のトレンドを取り入れたりするのもおすすめです。そのカフェらしさを変わらず保つことは重要ですが、常に新しいものを取り入れていく姿勢も大切。次々にオープンする新規のカフェに見劣りしないよう、デザインやデコレーションもアップデートしていきましょう。
まとめ
おしゃれなカフェの内装はコンセプト決定が重要です。5W2Hを意識してカフェの内装を計画していくと失敗が少なくて済むでしょう。おしゃれなカフェの中で他店と差別化を図るためには、ブランディング戦略が欠かせません。ご紹介したポイントを参考に、オリジナリティのあるこだわりのカフェを目指してみてください。