子供の健やかな発育のためには、適したサイズの椅子選びが非常に重要です。
身長に合っていない椅子に座っていると身体に負担がかかり、姿勢や視力の悪化、集中力の低下などを引き起こしてしまいます。
そこで今回は、子供に合う椅子に着目し、正しい座り方から選び方のポイントまでお伝えしていきます。

子供に合ったサイズの椅子を選ぶべき理由

身体への負担を軽減

椅子のサイズが合っていなければ身体に負担がかかるので、姿勢や視力の悪化につながってしまいます。子供の健やかな成長のため、適したサイズの椅子で身体への負担をやわらげることが重要です。

疲れにくい

身体への負担軽減ともつながっていますが、適したサイズの椅子に座ることで正しい姿勢がキープされ、疲れにくくなることも大きなメリットです。

集中力をキープ

椅子のサイズが合っていないことで足が浮いていたり身体がずり落ちていたりすると、どうしても集中力を保つことができません。食事や学習などに集中して取り組むためにも、子供に適したサイズの椅子選びは重要です。

安全性を確保

足が浮いていたり身体がずり落ちていたりすると、目の前のことに集中しづらいだけでなく、椅子の上でバランスを崩して転倒する危険性もあります。子供に合ったサイズの椅子選びは、安全を守るためにも必要です。

正しい椅子の座り方チェック!

正しい姿勢の画像

重心の位置

背筋をまっすぐというのはよく耳にしますが、まずは重心をまっすぐにすることが大事です。重心が傾いていては、傾いた方向に背筋がまっすぐ伸びている状態でしかなく、意味がありません。
座っている子供を横から観察し、座面に接して体重を支えている部分の直線上に肩の先端と耳たぶがあれば、重心の位置が正しく保たれている状態です。

左右の耳・肩・骨盤・膝の高さ

正面から見たときに、左右の耳・肩・骨盤・膝の高さが平行になっている状態が理想です。

背骨のS字カーブ

背骨がS字カーブを描いている状態が自然な姿勢なので、骨盤を立てることを意識します。
骨盤を立てるためには、坐骨(ざこつ)の位置を把握しておきましょう。坐骨は、椅子に座って身体を左右に揺らしたとき、最も座面に接触している骨の部分のことで、坐骨がしっかりと座面に当たっていれば骨盤が立っている証です。

床に対しての足

足裏はきちんと床につけて座ります。足の裏全体がついていない場合は、足台の使用も検討しましょう。

子供にあったサイズの椅子を選ぶコツ

膝・腰・腕の3つの角度が90度

椅子に座って机に手を置いたとき、膝・腰・腕の3つの角度が90度になっているかどうかが最初の大切なポイントです。例えば膝の位置が股関節よりも高くなる場合は、椅子が低すぎると考えられます。

机と足の間に余裕があって太ももを自由に動かせる

机の天板裏と足の間に余裕が生まれるサイズの椅子を選びましょう。太ももが自由に動かせるかどうかも判断基準です。

足の裏全体が床(または足台)につく

足が浮くことなく、足の裏全体が床(または足台)についているのが、適したサイズの証のひとつです。足先しかついていない場合は高すぎなので選び直しましょう。また、足の裏が床(または足台)についていなければ、膝の角度を90度に保つこともできないため、とても重要なポイントです。

身長別!子供に合った椅子のサイズ目安

子供の椅子の画像

新JIS規格の身長と椅子と机の適合サイズ

実際に座って試すことができなくても、子供の身長別で適した椅子のサイズの目安があるので、ぜひご活用ください。
その参考としておすすめなのが、経済産業省が定めるJIS(日本産業規格)のアップデートされた改訂版で、小中学校や高校で使用されている椅子と机の実態を反映させたものです。
新JIS規格はこちら

子供の具体的な身長が分からない場合の平均身長一覧

店舗などに子供用の家具を設置する場合は、年齢ごとの平均身長を参考に決めることもできます。
新JIS規格の適合サイズとあわせてチェックし、子供に合ったサイズの椅子を選びましょう。
【出展:厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」令和2年12月】

子供にあったサイズの椅子についてまとめ

足が浮くことなく、足の裏全体が床(または足台)についているのが、適したサイズの証のひとつです。足先しかついていない場合は高すぎなので選び直しましょう。また、足の裏が床(または足台)についていなければ、膝の角度を90度に保つこともできないため、とても重要なポイントです。

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