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「デザイナーズ照明」という言葉を聞いたことはありますか?単なる光源としての役割を超え、空間の雰囲気を豊かに彩るのがデザイナーズ照明です。その歴史は意外にも古く、数々の名作が生み出されてきました。本記事では、デザイナーズ照明の起源から、現代に至るまでの歴史と、その中でも特に著名なデザイナーたちの代表作15選を紹介します。さらに、選び方のポイントやリプロダクト品の魅力についても触れていきます。

空間を彩るデザイナーズ照明の歴史や選び方

デザイナーズ照明は単なる光源以上のものを提供します。それは空間のムードメーカーともなり、時には芸術作品のように部屋の雰囲気を一変させる力を持っています。しかし、その魅力を最大限に活かすためには、照明の歴史や、選び方のコツを理解することが重要です。以下では、デザイナーズ照明の起源から、適切な選び方、また賢い購入方法までを紹介します。

ポール・ヘニングセンが起源!デザイナーズ照明の歴史

デザイナーズ照明の歴史は、20世紀初頭にさかのぼります。デンマークのデザイナー、ポール・ヘニングセンが登場します。彼は、1925年に開催されたパリの国際展示会で、彼のデザインした照明が大きな注目を集めました。ヘニングセンのデザインは、単に空間を照らすだけでなく、光の質と形状に深い考察を加え、室内の雰囲気を積極的にデザインすることを目指しました。彼の照明デザインは、今日見られる多くのデザイナーズ照明の原点となっています。

使う場所に合った大きさと明るさを選ぶ

デザイナーズ照明を選ぶ際、重要なのは、照明を設置する空間に合わせた大きさと明るさを選ぶことです。たとえば、リビングやダイニングのような広い空間では、部屋全体を明るく照らすことができる大きめの照明が適しています。一方で、寝室や書斎では、リラックスできるような柔らかい光を放つ照明が最適です。また、照明の大きさは部屋の広さに比例させると、バランス良く空間を演出できます。

比較的安いリプロダクト品を取り入れるのも手

オリジナルのデザイナーズ照明は高価なことが多いですが、リプロダクト品を選ぶことで、コストを抑えることが可能です。リプロダクト品は、元のデザインを忠実に再現しつつ、生産コストを抑えた商品です。これらはオリジナルのデザイナーズ照明に比べて手頃な価格でありながら、そのデザインのエッセンスを楽しむことができます。ただし、リプロダクト品を選ぶ際は、品質やデザインの忠実さを確認することが大切です。品質の高いリプロダクト品を選ぶことで、オリジナルに近い体験を得ることができます。

明かりを司る有名デザイナーと名作15選

照明デザインの世界には、その時代を彩った多くの名デザイナーがいます。彼らの作品は、単なる光源としての機能を超え、空間の美学を高めるアートピースとして認識されています。ここでは、そんな照明の世界に革命をもたらしたデザイナー、ポール・ヘニングセンをはじめとする著名なデザイナーたちの作品を紹介します。彼らの照明は、今もなお多くの人々に愛され、時代を超えたデザインとして評価されています。

ポール・ヘニングセン

ポール・ヘニングセンは、デンマークを代表する照明デザイナーの一人です。1894年にコペンハーゲンで生まれたヘニングセンは、建築家としての訓練を受けた後、照明デザインの世界に足を踏み入れました。彼のデザインは、機能的かつ美しい光の配分を重視し、20世紀のデザインに革命をもたらしました。ヘニングセンの作品は、その洗練された美しさと、空間に溶け込む自然な光で知られています。彼は光と影の関係に深い関心を持ち、照明を通して人々の生活を豊かにすることを目指しました。

⚫️ PH 5
1958年にデザインされたこの照明は、彼の照明デザインの理念が最もよく表現されている作品の一つと言えます。PH 5は、その名の通り、5つのシェードを持つ照明で、それぞれのシェードは光を均等に分散させ、眩しさを抑えるように設計されています。照明の下部には赤と青の小さなシェードがあり、これによって光はより暖かく感じられます。PH 5は、その機能性とユニークなデザインで、今日でも多くの家庭や公共の場で使われ続けています。

⚫️ PHスノーボール
PHスノーボールは、その名の通り、雪の結晶のようなデザインが特徴の照明です。1958年に発表されたこの照明は、八つのシェードが重なり合い、独特の光の拡散を実現しています。シェードは光を柔らかく拡散させ、部屋全体に温かみのある光を提供します。この照明は、モダンなデザインが好まれる現代のインテリアにもぴったり合い、空間を洗練された雰囲気に変えることができます。

⚫️ PH 2/1 テーブル
PH 2/1 テーブルは、ポール・ヘニングセンのデザインしたテーブルランプです。この照明は、小ぶりながらもそのデザインと機能性で、高い評価を受けています。二つのシェードを持つこの照明は、光を柔らかく拡散させ、目に優しい照明を提供します。PH 2/1 テーブルは、デスクやサイドテーブルの上に置くのに適しており、その存在感と品質の高さで、多くのデザイン愛好家から支持されています。

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アルネ・ヤコブセン

アルネ・ヤコブセンは、20世紀のデンマークを代表する建築家兼デザイナーで、モダニズム建築およびデザインの分野で国際的な名声を確立しました。1902年にコペンハーゲンで生まれたヤコブセンは、王立デンマーク美術アカデミーで建築を学び、その後、建築家としてキャリアをスタートさせました。彼の作品は、機能主義建築の原則に基づいており、洗練されたシンプルさと、細部への深い配慮が特徴です。

⚫️ AJ テーブル
AJ テーブルは、そのミニマリストなデザインが特徴です。このランプは、1957年にデザインされ、コペンハーゲンのラジウスホテルのために作られました。ランプのデザインは非常にシンプルで、直線的なフォルムとシャープなシェードが特徴的です。シェードは光を効果的に集中させ、作業や読書に最適な照明を提供します。AJ テーブルは、そのスタイリッシュなデザインで、オフィスや書斎、リビングなど様々な空間に適しています。

⚫️ AJ フロア
AJ フロアは、AJ シリーズの中でも特に有名なフロアランプで、アルネ・ヤコブセンの洗練されたデザインが際立つ作品です。このランプもまたラジウスホテルのためにデザインされました。直線的でスリムなフォルムが特徴で、部屋の隅やソファの横などに置くことで、空間に洗練された雰囲気を加えます。シェードは調整可能で、必要な場所に光を集中させることができます。AJ フロアランプは、モダンでありながらタイムレスなデザインが魅力で、あらゆるインテリアにマッチします。

⚫️ AJ ロイヤル Eソケットタイプ
AJ ロイヤル Eソケットタイプはペンダントライトで、そのユニークな円形のデザインが特徴です。このランプは1957年にデザインされ、ラジウスホテルのレストラン用に作られました。ランプのシェードは、上部が開いていることで、上方向にも光を放つように設計されており、空間全体を明るく照らします。この照明は、ダイニングテーブルの上やリビングの中心に設置することで、空間にエレガントな雰囲気をもたらします。

アルヴァ・アアルト

アルヴァ・アアルト自邸のダイニング

アルヴァ・アアルトは、フィンランドを代表する建築家、デザイナーであり、20世紀のモダニズムデザインの大きな柱の一つです。1898年に生まれたアアルトは、1920年代に建築家としてのキャリアを開始しました。彼のデザインは、自然との調和と機能性を重視するスカンジナビアデザインの特徴を色濃く反映しています。アアルトは、家具、照明、ガラス製品など、幅広いデザインを手掛け、特に曲線的で有機的な形状を好んで使用しました。作品は、フィンランドの自然環境との調和を重視し、人間中心のデザイン哲学を表しています。

⚫️ A201
A201は、アルヴァ・アアルトはシンプルでエレガントなデザインが特徴となっています。この照明は、1950年代にデザインされたもので、アアルトの照明デザインの中でも特に有名な作品の一つです。A201のシェードは、光を柔らかく拡散させるために、特徴的な形状をしており、空間に穏やかで暖かい光を提供します。この照明は、ダイニングテーブルの上やリビングエリアに最適で、洗練された北欧スタイルのインテリアにぴったり合います。

⚫️ A330S ゴールデンベル
A330S ゴールデンベルは、アルヴァ・アアルトが1930年代にデザインしたペンダントライトです。この照明の名前は、その特徴的な形状と、内側が金色に塗られていることに由来します。A330Sのデザインは、光を下方に集中させることで、テーブル上や作業エリアを明るく照らすことを目的としています。このライトは、そのシンプルながらも印象的な外観で、現代の多くのインテリアに合うデザインとして評価されています。

⚫️ A331 ビーハイブ
A331 ビーハイブは、1950年代にデザインしたもう一つの名作ペンダントライトです。この照明の名前は、その特徴的な形状がミツバチの巣に似ていることから名付けられました。A331は、複数のリング状のシェードが特徴で、光を均等に拡散させるデザインになっています。このライトは、部屋全体に柔らかな光を広げ、暖かく快適な雰囲気を作り出します。リビングやダイニングエリアでの使用に適しており、モダンでありながら時代を超越したデザインが魅力です。

ヴィルヘルム・ラウリッツェン

ヴィルヘルム・ラウリッツェンは、デンマークの著名な建築家であり、照明デザインにおいても重要な役割を果たしました。彼は、20世紀中葉に多くの公共建築プロジェクトに関わり、その中で独自の照明デザインも手掛けました。ラウリッツェンのデザインは、機能的な美しさとシンプルさを追求し、細部にまでこだわった作品を多く残しています。

⚫️ VL45 ラジオハウスペンダント
このペンダントライトは、1940年代にデザインされ、コペンハーゲンのラジオハウスのために特別に作られました。その名の通り、このライトはラジオハウスのスタジオ用としてデザインされ、放送用のスペースに適した光を提供することを目的としています。ライトのデザインはシンプルで洗練されており、透明なガラスのシェードを通して柔らかく広がる光が特徴です。この照明は、現代のインテリアにも非常によく合い、空間に温かみとスタイルを加えます。

⚫️ VL ステュディオ
VL ステュディオは、スタジオやアトリエでの使用を想定してデザインされており、集中的な作業に適した光を提供します。その機能的でありながらも洗練されたデザインは、ヴィルヘルム・ラウリッツェンのデザイン哲学を如実に表しています。シンプルながらも存在感のあるフォルムと、直接的な光の配光が特徴で、現代のオフィスやスタジオ環境にも最適です。

⚫️ VL56 ペンダント
VL56 ペンダントは、ラウリッツェンの照明デザインの中でも特にエレガントな作品です。このペンダントライトは、円形のシェードと、細部にわたる洗練されたデザインが特徴的です。VL56は、ダイニングエリアやリビングスペースに適しており、光を美しく拡散させることで、空間に豊かな雰囲気をもたらします。この照明は、モダンながらも時代を超越したデザインが魅力で、どんなインテリアにも上品さを加えることができます。

アッキーレ カスティリオーニ

アッキーレ・カスティリオーニは、イタリアのミラノを拠点に活動した20世紀を代表するデザイナーの一人です。1918年に生まれた彼は、イタリアンデザインの黄金時代と言われる1950年代から1960年代にかけて、特に活躍しました。彼のデザインは、革新的で実験的なアプローチを取り入れつつも、高い機能性とユーモアを兼ね備えていることで知られています。家具や照明、産業製品など、幅広い分野でその才能を発揮し、デザインの世界に多大な影響を与えました。

⚫️ フリスビー
フリスビーは革新的な照明です。最大の特徴はそのユニークな形状にあり、まるで空中に浮かんでいるかのようなデザインが目を引きます。フリスビーは、照明としての機能を果たしながらも、その遊び心あふれる外観で空間にアクセントを加えるアートピースとしても機能します。この照明は、モダンなインテリアや創造的な空間に最適で、見る者の想像力を刺激します。

⚫️ ランパディーナ
ランパディーナは、テーブルランプで、その小さくてシンプルながらも機能的なデザインが特徴です。ランパディーナは、球状の電球と、それを支える円盤状のベースから構成されており、このミニマリズムがカスティリオーニのデザイン哲学を象徴しています。このランプは、デスクやサイドテーブルに置くことで、照明としての機能はもちろん、インテリアのアクセントとしても活躍します。

⚫️ スヌーピー
スヌーピーは、カスティリオーニによるもう一つの有名な照明デザインです。この照明は、漫画キャラクタースヌーピーの形を模した愛らしい外観が特徴的で、多くの人々に愛されています。スヌーピーは、そのユニークな形状と、光を柔らかく拡散するデザインにより、空間に暖かく親しみやすい雰囲気を提供します。子供部屋はもちろんのこと、リビングや寝室など、様々な場所でその存在感を発揮します。

まとめ

デザイナーズ照明は、ただの光源ではなく、空間の雰囲気を創造するアート作品です。ポール・ヘニングセン、アルネ・ヤコブセン、アルヴァ・アアルト、ヴィルヘルム・ラウリッツェン、アッキーレ・カスティリオーニといった名だたるデザイナーたちが生み出した照明たちは、今もなお多くの人々の心を捉えて離しません。これらの名作たちを自宅やオフィスに取り入れることで、日常の空間がより豊かで心地良いものに変わるでしょう。デザイナーズ照明の魅力をぜひあなたの生活に取り入れてみてください。