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アンティーク家具とヴィンテージ家具は、それぞれ独特の魅力と時代を超えたスタイルを持ち、インテリア愛好家たちを魅了してきました。単に古いだけではなく、深みがあり歴史を反映しているため、選ぶ際にはそれぞれの違いを理解しておく必要があります。

この記事では、アンティーク家具とヴィンテージ家具の基本的な違い、それぞれの魅力、購入時のポイント、メンテナンスとケアの方法について解説しますので、インテリアに深みを加えたい方はぜひ参考にしてください。

アンティーク家具とヴィンテージ家具、その違いと魅力について

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まずは、アンティーク家具とヴィンテージ家具の違いと魅力について解説します。

アンティーク家具とヴィンテージ家具の違いは?

「アンティーク家具」と「ヴィンテージ家具」は古いものの価値への尊敬から生まれた用語ですが、主な違いは造られた年代です。アンティーク家具は、製造から100年以上経過した家具を指すのが一般的。この定義は1930年代にアメリカ合衆国で定められた通商関税法によるもので、WTO(世界貿易機関)でも使用されています​​。

一方でヴィンテージ家具はアンティーク家具ほど古くない、製造から30~100年が経過した家具を指します。「アンティーク」はもともとワイン業界で使われていましたが、家具に対しても用いられるようになりました。例えば、1910~1930年頃のアールデコ様式や、1950~1970年に流行したスカンジナビアンスタイル、1950~1960年頃のミッドセンチュリースタイルの家具などがヴィンテージ家具に該当します​​。

アンティーク家具の魅力とは

アンティーク家具は、その歴史的価値や希少性、独特の美しさにより非常に人気があります。かつて、アンティークという言葉は古代の遺物や骨董品を指していましたが、現代では骨董品や古美術品全体を指すようになりました​​。アンティーク家具は、宝石、貴金属などの装飾品や衣装、食器、筆記用具、おもちゃなどとともに国際的なオークションでの人気も高く、美術品としての価値があります​​。

ヴィンテージ家具の魅力とは

ヴィンテージ家具はアンティーク家具ほど古くはありませんが、品質のよい中古家具としての価値があります。ヴィンテージ家具は実用性とスタイルの両面で評価され、特定の時代やスタイルを代表するアイテムとして人気です。ヴィンテージ家具は、そのデザインや品質、時代背景によって、コレクターやインテリア愛好家から高く評価されています​​。

アンティーク家具を選ぶ時のポイント

アンティーク家具は製造から時間を経ているため、ポイントを押さえて選ぶことが大切です。ここでは、アンティーク家具を選ぶ時のポイントをご紹介します。

品質と状態の確認

アンティーク家具を選ぶ際の主なポイントは、品質と状態です。アンティーク家具は製造から長い年月が経っているため、自然な摩耗や損傷が見られることがあります。確認すべきなのは、その摩耗が家具の魅力を損なわないこと構造的に安定していることです。特に海外で買い付けた家具は修復やリメイクを経て売られることもあるため、その場合はアンティークの風合いを大切にしつつ、実用性を保っていることを確認しましょう。

スタイルと時代背景

アンティーク家具は、その独特のスタイルと時代背景による魅力があります。アンティーク家具は「製造から100年以上経過したもの」とされており、美術品や手工芸品としての価値があるのが特徴です。また、アンティーク家具にはアールデコ様式やミッドセンチュリースタイルといった独自のスタイルがあり、これらはその時代を象徴するデザイン要素を含んでいます。

サイズと実用性

アンティーク家具を選ぶ際は他の家具と同様に、サイズと実用性を確認してください。初心者には、一脚の椅子がおすすめです。椅子は一脚でも部屋の雰囲気を大きく変え、座ることも、物を置くこともできます。カントリーテイストの椅子などは、デザインやサイズが異なっても全体として独特な雰囲気を醸し出すため、異なるスタイル・サイズの椅子をいくつか組み合わせてもよいでしょう。

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真正性の確認

アンティーク家具を選ぶ際に、その真正性を確認することは非常に重要です。アンティーク家具は人の手によって作られるため、同じタイプのものでも木目や色に違いがあり、まったく同じものはありません。

また、アンティーク家具は多くの人の手に渡ってきたものであるため、過去の所有者が本物だと思っていても偽物である可能性があります。これらのことが、アンティーク家具の真正性を確認することを難しくしている要因です。ネットオークションでの落札相場を調べたり、リサイクルショップや家具専門の買取業者に問い合わせたりすると、真正性を判断しやすくなるでしょう。

投資価値も

アンティーク家具を選ぶ際は、投資価値についても考慮することが大切です。アンティーク家具市場は比較的小さいため、需要と供給のバランスが変わると価格も大きく変動します。

また、新規でアンティーク家具市場に参入して利益を上げるのは簡単なことではありません。アンティーク家具の投資価値を判断するためには、真贋を見極める能力や、適切な鑑定士を選ぶ能力も求められます。さらに、アンティーク品は取引手数料が高くメンテナンスにもそれなりのコストがかかることを覚えておきましょう。

ヴィンテージ家具を選ぶ時のポイント

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ヴィンテージ家具を選ぶ際のポイントを、さらに掘り下げて解説します。

質感

ヴィンテージ家具の質感は、その家具が持つ個性と空間に与える影響を大きく左右します。無骨でありながらも洗練された質感のヴィンテージ家具は、室内の他の要素と調和しながらも独特な存在感があるのが特徴です。ヴィンテージ家具を選ぶ際には、木目の美しさや表面の質感、触り心地などにも注意を払い、インテリアとのバランスを取ることを意識してください。

メンテナンス

ヴィンテージ家具を長く使うためには、適切なメンテナンスが不可欠です。例えば木製の場合、木材を保護するためのワックスやオイルを使用したり、湿度を管理したり、直射日光を避けたりと、素材に応じたメンテナンス・手入れの方法を把握しておく必要があります。ヴィンテージ家具の経年変化を楽しむためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。

空間とのバランス

ヴィンテージ家具を選ぶ際は、それが置かれる空間全体のバランスを考慮することも大切です。一つひとつの家具が空間にどのような影響を与えるかを把握し、バランスのよいインテリアを目指します。例えば、レトロな雰囲気の家具を現代的な要素と組み合わせることで、新旧の融合を楽しめるでしょう。

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ヴィンテージ風家具という選択

本物のヴィンテージ家具に加えて、昨今はヴィンテージ風家具も人気です。これらはヴィンテージ家具の魅力を保ちつつ、現代の生活スタイルに合わせてデザインされています。趣がありながら機能的で、長く使うことを考慮して作られているため、実用性とスタイルの両方を求める場合によい選択肢となるでしょう。

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長く愛せる家具、メンテナンスとケアの基本

家具を長く愛用するためには、日頃のメンテナンスやケアが欠かせません。ここからは、メンテナンス・ケア方法を解説します。

アンティーク家具の正しいお手入れ方法

アンティーク家具のケアは簡単で、基本的には乾拭きだけで十分です。アンティーク家具は100年以上もの長い年月を生き抜いてきたので、頻繁なワックスがけや特別なメンテナンスは必要ありません。家具の種類や素材に関わらず、汚れが気になったら乾拭きをしましょう​​​​。

ただし、乾拭き以外のケアが必要なアンティーク家具もあります。例えば、蜜蝋ワックスを使用するメンテナンスでは、アンティーク家具の表面を乾拭きした後、ワックスを木目に沿って塗り、余分なワックスを拭き取りましょう。オイルフィニッシュの場合は、オイルを塗布して一定時間放置し、その後木目に沿って磨くと、家具の美しさが保たれます​​​​。

ヴィンテージ家具を長く使うためのコツ 

ヴィンテージ家具を長く使うためには以下のコツも押さえておきましょう。

天然素材の特性を理解する

ヴィンテージ家具の多くは木材で作られており、温度や湿度、日光によって変質・劣化することがあります。天然素材はデリケートなため、適切なケアが必要です​​。

適切な環境を保つ

エアコンの風や直射日光を避けることが重要です。また、過度な湿気も避けなければなりません。家具は暑すぎず、乾燥しすぎず、湿気も多すぎない場所に置くのが理想的です​​。

定期的なメンテナンス

木製の家具にはオイル仕上げやウレタン仕上げがあり、特にオイル仕上げの家具は乾燥により割れや反りが起こりやすいため、ワックスやオイルを使った定期的なメンテナンスが必要です​​。ワックスやオイルは家具の表面に皮膜を作ってツヤを出すだけでなく、防腐作用もあります。蜜蝋ワックスやレモンオイルがおすすめです​​​​。表面の汚れを拭き取り、ウエスを使用して蜜蝋ワックスを塗り、乾いた後にレモンオイルを塗ります。このメンテナンスは2~3ヵ月に1回行うのが理想的です​​​​​​​​。

まとめ

本記事では、アンティーク家具とヴィンテージ家具の違いについて、それぞれの独自の魅力と選び方のポイントを詳しく解説しました。アンティーク家具の歴史的価値と美学、ヴィンテージ家具の実用性とスタイルの組み合わせが、選ぶ際の重要なポイントです。

また、品質やスタイル、サイズ、真正性、投資価値の確認も非常に大切です。アンティーク家具・ヴィンテージ家具は、適切なメンテナンスとケアを行うことで、長期に渡ってその美しさと機能を保つことができます。これらのポイントを押さえて選べば、空間に重厚で洗練された雰囲気が加わるでしょう。