家具の捨て方にはさまざまな方法がありますが、サイズや状態によってどのような方法で処分するのか、またはどこに売れるのか・譲れるのかと選択肢が変わってきます。この記事では、家具を捨てる前に知っておきたい処分のポイントとコツを紹介しますので、ご自身が納得のいくかたちで家具を手放すためにぜひ参考にしてください。

家具の処分の基本: どの方法が最適か?

家具の捨て方は、その家具が再利用できるかどうかで選択肢が変わってきますので、またどの方法が自分にとって都合が良いのか捨てる前に慎重に検討しなければなりません。ここでは、それぞれの捨て方について詳しく解説していきます。

購入店での引き取りサービス

購入したお店によっては、引き取りサービスのオプションがある場合があります。その名のとおり、家具を引き取りに来てくれるサービスですので、大型家具や重量があって搬送が難しい家具の場合は便利です。

ただし、引き取りできる条件があったり料金がかかったりする場合があるので、事前にサービス内容を確認してください。

自治体の粗大ゴミ処分サービス

粗大ゴミとして処分するのは、最も一般的な家具の捨て方です。

都市部では事前申し込みをすると回収してもらえる場合が多いですが、自治体によっては特定の日に粗大ゴミを回収してくれるサービスがあります。

家具を捨てる前にお住まいの自治体のホームページやごみ収集カレンダーを確認して、回収日や出し方を確認しましょう。また、回収できる家具には制限がある場合がありますので、その点も注意が必要です。

フリマアプリやオークションサイトの活用

もし家具がまだ使える状態であれば、フリマアプリやオークションサイトを利用して出品することもできます。自分で価格を設定して売ることができるため、次の家具を買い替える際の足しにできるのもうれしいポイントです。

ただし、出品手続きや梱包、発送などの手間がかかりますので、すぐにでも家具を処分したいという方にはおすすめできません。

家具の種類別処分のコツ

家具はサイズによって捨て方が異なります。
自治体によって差はありますが、一般的には以下のサイズの家具が粗大ゴミとして分類されることが多いです。

● 金属製:一番長い辺が30cm以上
● プラスチック・木製:一番長い辺が50cm以上

ここでは、粗大ゴミに分類されるものを大型家具、それ以下のサイズのものを小型家具として、それぞれに適した捨て方を紹介します。

大型家具の処分方法

前述したとおり、金属製の家具なら一番長い辺が30cm、プラスチック・木製の家具なら一番長い辺が50cmを超えるのであれば、粗大ゴミとして捨てるのがおすすめです。その理由として、運び出しの距離が短く、費用も安いということが挙げられます。

自治体によっては、組み立て家具を小さく分解することで、部品ごとに一般ゴミとして無料で処分することが可能です。ブランド家具や使用感がない家具であれば、売却を視野にいれてもよいでしょう。

小型家具やアクセサリーの処分方法

粗大ゴミよりも小さいサイズの小型家具は、一般ゴミとして処分するのが最も手軽です。自分自身で運びやすいサイズなので、使用感がないものや思い入れがあるものはフリマアプリ・オークションサイトで売ったり、近所の方に譲ったりしても良いでしょう。

高級・人気ブランドのアクセサリーや宝石がついているアクセサリーの場合、買取店に売却したほうが高い値段がつくことがあります。時間があるのであれば、どこで売るのか選択肢を広げて、売値を比較してみてください。

一人暮らしや女性の家具処分のポイント

一人暮らしの方や女性の場合、自分一人で大きな家具を処分するとなると大変です。その場合は回収業者に依頼することでスケジュールに合わせてプロが運び出しから回収まで行ってくれます。

しかし、なかには他人を家の中に入れるのが不安という方もいらっしゃるかもしれません。その場合は友人や知人に手伝ってもらい粗大ゴミ・一般ゴミとして自治体のゴミ回収に出すのが安心です。

無料・低コストでの家具処分の方法

家具 粗大ごみ 回収

家具を手放すのであれば、できるだけ費用をかけずに処分したいところです。ここでは、無料もしくは低コストの家具の捨て方を3パターン紹介します。

リサイクルショップや買取業者の活用

リサイクルショップは自分で持ち込んで直接売却できるので、手間をかけずにすぐに家具を処分することができます。一方、買取業者の場合は持ち込みのほか、出張査定やネット査定ができるサービスも多いため、忙しい方にもおすすめです。

どちらのサービスも家具の劣化の度合いによって買取価格が決まりますが、ブランド家具や高品質な家具であれば高値で買い取ってもらえることもあります。店舗や業者によっては買い取りを強化している家具もあるので、キャンペーンも上手に活用してください。買い取り価値がないと判断された場合は無料での引き取り、もしくは有料の引き取りとなる場合もあります。

地域のリサイクルイベントや市場

自治体や地域の団体が主催するイベントや市場によっては、家具の引き取り手を探してもらうことができる場合があります。家具がまだ使える状態で、できれば必要とする方に譲りたいと考えているのであれば、運営者に問い合わせてみましょう。同じ地域に住む人が多く集まるため、自分で引き取り手を探したり出品したりするのが手間だと思う方におすすめです。

寄付やボランティア団体への提供

寄付やボランティア団体へ無料提供することも検討してみましょう。利益こそ出ませんが、社会貢献活動につながるため気持ち良く家具を手放せます。

主な寄付先としては、地域の福祉施設や社会福祉協議会、ホームレス支援団体などが考えられます。これらの団体に連絡をして、どのような家具を求めているかを確認し、寄付先を決めることが大切です。

家具処分の際の注意点とトラブル回避のコツ

家具 買取業者

家具を処分するにはいくつかの注意点があり、知らずに行うと思わぬトラブルが起こることもあります。家具処分をスムーズに行い、トラブルを未然に防ぐためには、しっかりとした準備や対策が必要です。以下の内容を参考にして、納得のいく形で家具を処分しましょう。

不用品回収業者の選び方

不用品回収業者を選ぶ際には、以下の3つのポイントをおさえてください。

● 信頼できる業者であること
● 料金が相応であること
● サービス内容が充実していること

信頼できる業者を選ぶためには、インターネットで口コミや評判を調べることが有効です。公式ホームページやSNSをチェックして、適切な許可を取っているか、環境に配慮しているかどうかも確認しましょう。

また、業者によって、もしくは回収する家具の量や種類によって料金が変わります。明確な料金体系を提示している業者を選ぶことが望ましいです。また、見積もりを取る際には、追加料金や不透明な費用が発生しないように確認してください。

家具の処分作業には、慎重な取り扱いが必要になってきます。運び出しの際に家具や家に破損が生じた場合の対応や、回収後の清掃作業などについてできる限り確認しておくことも大切です。

家具の状態や価値を正確に把握する

処分したい家具の状態や需要を把握することで、適正価格で売却することができます。何も調査せずに家具の価値を過小評価してしまうと、安く買い叩かれてしまう場合があるので注意が必要です。

まずは、傷や汚れの有無、動作や機能に問題がないかなど、細かい点までチェックしましょう。また、同じような家具がどれくらいの価格で売られているのかを調べ、状態を加味して自分の家具の相場を把握するのがおすすめです。無料見積もりサービスや専門の鑑定士からのアドバイスも参考になります。

処分費用の相場と比較検討

処分費用は地域や業者によって異なるため、比較検討をすることで適切な業者を選ぶことができます。
事前に自分の住んでいる地域の粗大ゴミの回収費用を調べておきましょう。

業者に処分を依頼する場合は、必ず複数の業者の料金を比較して検討することをおすすめします。口コミや評価なども参考にして総合的に判断してください。大切な家具であれば相見積もりを取り、実際に業者の対応を見て、正確な費用を把握しておくと安心です。

まとめ

家具の捨て方は、ご自身の暮らし方や家具がまだ使えるのかなどによって選択肢が異なります。引っ越しが決まっていたり新しい家具と買い替えたりする場合は、すぐに処分できる粗大ゴミとして出すか、買取店へ持ち込むのが早いでしょう。思い入れのある家具であれば、フリマアプリやオークションサイト、寄付などで引き取り手に譲ることも選択肢の一つです。
どの方法にもメリット・デメリットはありますので、ご自身が重要だと思うポイントに絞って、気持ち良く家具を手放せる方法を選ぶことをおすすめします。