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現代のビジネス環境において、社員の健康と生産性を向上させるための施策が話題になる中で、仮眠室の設置は効果的な方法の一つとして注目されています。短時間の仮眠が疲労回復や集中力向上に寄与し、仕事の質を高めることは多くの研究で実証されています。この記事では、仮眠室が会社に与えるメリットや、仮眠室の設計から運用について紹介します。

会社に設置する仮眠室の役割とは

近年、仮眠の効果や、仮眠室が注目されています。会社に仮眠室を導入することには、さまざまなメリットがありますが、仮眠効果を上げるには原則に沿った設計が大切です。

仮眠室が会社に与えるメリット

短時間の仮眠は疲労回復に効果があり、業務効率の低下やミスの増加を防ぐことがでるでしょう。また、集中力を回復させることで、仕事の質を向上させることができます。リラックスできる環境で休息することで、精神的な疲労を和らげ、仕事へのモチベーションを高める効果もあります。

オフィス空間に仮眠室を設計する際の基本原則

仮眠室に必要なのは、プライバシー、快適さ、衛生的、安全性です。遮音性の高い壁やカーテンで外部の音を遮断し静かな環境を作ります。快適に過ごすには、ベッドやリクライニング機能のあるチェアを設置し、温度や湿度を管理します。また、定期的な清掃や消毒を行い、利用者が安心して使用できる環境を整えることが必要です。非常口の設置も忘れてはいけません。

快適な仮眠室を作るための家具選び

快適な仮眠室を作るためには、適切な家具選びが重要です。リクライニング機能のあるチェアは、短時間の仮眠に適しており、疲労回復に効果的です。ベッドの場合は、適度な硬さと柔らかさを兼ね備えたマットレスを選ぶとよいでしょう。さらに、照明にも注意が必要で、明る過ぎる照明や寒色系はNGです。

法的規制と設置義務についての理解

労働安全衛生規則と事務所衛生基準規則には、「仮眠の場所」という言葉が用いられています。これらの法令では、次の場合に仮眠の場所を設けなければならないと定められています。

● 夜間に労働者に睡眠を与える必要がある
● 労働者が就業の途中に仮眠することのできる機会がある

つまり、夜間勤務や通常より長時間の拘束がある場合には、仮眠の場所を設置する義務があるということです。
また、建築基準法や消防法によって仮眠室の設置場所や設備には一定の基準が設けられており、避難経路の確保や防火対策などが必要です。

仮眠室の運用とメンテナンス

仮眠室の設置が完了した後は、その適切な運用とメンテナンスが重要です。社員が快適に仮眠室を利用できるようにするためには、清掃や保守、利用ルールの設定、フィードバックの収集などが欠かせません。これにより、仮眠室の効果を最大限に引き出し、社員の健康と生産性の向上を図ることができます。

仮眠室の清掃と保守のポイント

仮眠室は多くの社員が共有する場所であるため、定期的な清掃は欠かせません。枕や布団にハンカチやタオルを敷いて直接触れないようにする、除菌スプレーを使用して清潔に保つといったルールを設けると良いでしょう。清潔な環境を維持するために、週に一度程度は専門業者による清掃をおすすめします。
また、定期的にリクライニングソファや照明の点検を行い、故障や不具合がないか確認します。

仮眠室利用のルール作りと管理

仮眠室の効果を最大限に引き出すためには、明確な利用ルールを設定します。例えば、利用時間を30分以内に制限することで、生産性の低下や残業時間の増加を防ぐことができます。アラームを設定する場合、音量は控えめに、バイブレーション機能を推奨することで、他の利用者や執務スペースへの影響を抑えます。さらに利用後の清掃や整理整頓のルールを設け、全社員に周知徹底しましょう

継続的な利用者のフィードバックの収集と改善策

仮眠室の運用が成功するためには、継続的なフィードバックの収集が不可欠です。利用者からの意見や要望を定期的に収集し、運用に反映させます。仮眠室の利用状況や満足度に関するアンケートを定期的に実施し、得られたデータをもとに改善策を講じると良いでしょう。照明や温度調整、家具の配置など細かな点にも目を向け、利用者が快適に過ごせる環境を維持します。

緊急時対応:仮眠室の安全性の確保

仮眠室を安全に利用するために、緊急時対応をあらかじめ整備します。非常口の設置、非常時に使用する緊急連絡先の掲示、避難経路の確保などです。また、定期的に避難訓練を実施するのも良いでしょう。仮眠室内に緊急時に使用できる救急箱を設置しておくのもおすすめです。

効果的な仮眠室の家具とレイアウト

オフィス 休憩スペース

仮眠室の設置は、社員の健康維持や生産性向上に大きく貢献しますが、効果を最大限に引き出すためには適切な家具とレイアウトが欠かせません。以下では、仮眠室を快適にするための具体的な家具選びとレイアウトのポイントについて詳しく解説します。

遮音性とプライバシーを保つ家具選び

仮眠室では、社員がリラックスして休める環境を整えるために、静寂とプライバシーの確保が重要です。遮音性の高いパーティションやカーテンで外部の音を遮断します。パーティションやカーテンは、プライバシーを保つにも有用です。社員の視線を気にせずに休息できる個別に区切られたスペースは重要で、個室タイプやカプセル型仮眠室の導入も増えてきました。

リクライニング機能が優れたベッドとソファの選定

仮眠室の核となる家具はベッド、ソファ、チェアです。短時間の仮眠に適した角度は30度と言われています。30度に調整できるベッドやチェアがおすすめです。また、リクライニングチェアは使用者の体にフィットするものを、ベッドの場合は適度な硬さと柔らかさを兼ね備えたマットレスを選ぶと良いでしょう。

照明と内装で快適な睡眠環境を作る

内装はシンプルで落ち着いた色調を選ぶことで、視覚的なストレスが軽減でき、より落ち着いて仮眠を取れる環境になります。また、照明は気持ちをリラックスさせる効果がある暖色系にします。調光可能な間接照明にすると、さらに心地よい環境を作り出すことができるでしょう。

小スペースでも快適な仮眠室のアイデア

オフィスのスペースが限られている場合でも、工夫次第で快適な仮眠室を設置できます。例えば、カプセル型では壁一面に仮眠スペースを確保できます。また多機能な家具を活用することも有効です。収納付きのリクライニングチェアや、折りたたみ式のベッドを採用することで、スペースを節約できます。

仮眠室の家具選びと配置の事例紹介

オフィス マッサージ機

仮眠室の家具とその配置は、社員の快適な休息を確保し、生産性を高める重要な要素です。ここでは、国内外の成功事例や小規模オフィスの設計例、家具選びのポイント、効率的なレイアウトについて詳しく解説します。

国内外の成功事例から学ぶ仮眠室デザイン

三菱地所の仮眠室はブースタイプでリクライニングソファを設置しています。このソファは、軽く身体を横たえるとゆりかごのように揺れ、包みこまれるような心地で、深い睡眠に入らず短時間でリフレッシュできるよう設計されています。遮音対策が施されていて、多くの従業員が昼過ぎの眠気を解消し、集中力を維持する効果を実感しています。

一方で海外の事例としては、Googleのオフィスに設置された「Energy Pods」が挙げられます。このポッド型の仮眠スペースは、球体で上体をすっぽり覆われた形で仮眠します。リクライニングチェアは体重を均等に分散させる角度で設計されていて、音響演出によってリラックス効果を高める設計になっており、社員が短時間で深い休息を取ることができます。コンパクトサイズのため、フロアに置いても圧迫感がありません。

ケーススタディ:小規模オフィスの仮眠室設計

仮眠室は個室がベストですが、小規模オフィスではその余裕がないことも多いでしょう。その場合、リクライニングチェアをカーテンで囲うだけでも、小さな仮眠スペースが作れます。また、仮眠以外にも利用可能なスペースとするのも一つの方法です。例えば、フラットなフロアを作り、作業も仮眠も可能な多機能スペースにします大きめのクッションやソファを配置し、ランチタイムなどにリラックスできる空間にするとよいでしょう。

仮眠室の家具選びで考慮すべきポイント

仮眠室の家具選びでは、快適さと機能性を重視することが重要です。リクライニング機能ならば、仮眠に適した角度にできるか、無段階で調整可能かどうかは、検討したいポイントです。また、照明や内装も重要な要素で、調光、間接照明、壁の色など、リラックスできるかどうかを一番に考える必要があります。また、仮眠室は狭いスペースになることが多く、スペースを最大限に活用できる家具の配置や機能が求められます 。

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効率的なレイアウトで実現する仮眠室の魅力

仮眠室の効率的なレイアウトとは、スペースを無駄なく使用し、利用者がストレスなくリラックスできる空間を作り出すことです。静かな環境、プライバシーを確保できる空間、寝具やソファ、快適さや清潔さ、など、仮眠をとるにあたって魅力的なスペースを作り上げることが、仮眠室の魅力につながるでしょう。

会社への仮眠室導入のための具体的な計画

仮眠室の導入には、適切な計画と実行が大切です。以下では、仮眠室導入に必要な具体的な計画について詳しく説明します。

仮眠室プロジェクトの予算計画

仮眠室の導入には、まず予算計画から始めます。家具の選定や施工費用、設備のメンテナンス費用など、必要な経費を詳細に見積もります。リクライニングチェアや遮音パネル、照明設備など、快適な仮眠環境を整えるためにはそれなりのコストがかかります。

プロジェクト実行のためのチェックリスト

仮眠室導入を円滑に進めるためには、詳細なチェックリストを作成します。実施計画の策定、仮眠室の設置場所の選定、必要な家具や設備の購入、施工業者の選定、施工スケジュールの確認など、各ステップをリストアップします。

スケジューリングとプロジェクトの進行管理

施工開始から完了までの各フェーズにおいて、進捗状況を定期的に確認します。また、施工中に発生する可能性のある問題に迅速に対応するための連絡体制を整備します。

導入完了後の評価と次のステップ

仮眠室を導入した後には、その効果を評価し、必要な改善策を講じることが重要です。利用者からのフィードバックを収集し、仮眠室の利用状況や満足度を定期的に調査します。その結果をもとに、さらなる改善点を洗い出し、継続的に環境を整備することで、社員の健康維持と生産性向上を図ります。

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まとめ

仮眠室の導入は、社員の健康維持と生産性向上に直結する重要な施策です。短時間の仮眠は疲労回復や集中力向上に効果的であり、業務の質を高める要因となります。仮眠室の設計にはプライバシーや快適さを重視し、適切な家具選びや照明設定が不可欠です。さらに、法的規制の遵守や運用後の継続的な評価と改善も忘れてはなりません。