数ある家具の中でも、ダイニングテーブルは一際目立つ存在です。大きい買い物であるだけに、ダイニングテーブルは慎重に選びたいという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ダイニングテーブルの選び方について、サイズや形状、素材別にポイントを解説します。ダイニングテーブル選びの際にぜひ役立ててください。
まずは予算を決めよう
ダイニングテーブル選びは、まず予算を決めるところからスタートします。安いから品質が悪いわけではなく、かといって高ければ良いというわけでもありません。長期にわたって使えるか、新品か中古品か、ダイニングテーブル本体の他にセットで付けられるものはあるかなど、考慮するべき点はたくさんあります。価格の高低に囚われすぎず、柔軟な視点を持つことを心がけてください。
耐久年数も考えた予算設定を
ダイニングテーブルの寿命は材質や形状にもよりますが、だいたい5~10年ほどとされています。ほぼ日常的に使用することを考えると、それに見合うだけの耐久性を求める方は多いのではないでしょうか。
一般的に、耐久年数が長ければ長いほど予算も高くなる傾向にあります。使用期間がどのくらいになりそうか、強い衝撃に耐えられるか、お手入れは楽にできるかなど、あらゆる角度から考えて予算を組むと良いでしょう。
新品か中古品か?
新品もしくは中古品のどちらを購入するかでもダイニングテーブルの予算は変わってきます。それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いか悪いかを決めることはできません。きれいで新しいものを使いたいと誰もが考えますが、新品を購入する場合はそれだけ予算が高くなることは念頭に置いてください。
新品にこだわらないのであれば、中古品を購入するのも1つの方法です。一度は人の手に渡ったからこそ、次の持ち主にもすぐに馴染んでくれるでしょう。
椅子やクロスもセットで検討しよう
せっかくダイニングテーブルを購入しても、座る椅子がなければ意味がありません。また、天板に物を直置きすると材質が傷んでしまうため、クロスも揃えたいところです。
多くの場合、ダイニングテーブル本体の材質・デザインに合わせた椅子やクロスなどをセットで購入できます。それぞれ別々で揃えるよりもお得になることがあるので、ぜひセット購入も検討してみてください。
ダイニングテーブルの大きさを選ぶ
どんなダイニングテーブルを置くかで、その場の雰囲気がガラッと変わります。特に大きさは重要です。サイズの合っていないものを選ぶと、圧迫感のある空間になってしまいかねません。
ここでは、ダイニングテーブルの大きさを選ぶ際のポイントをご紹介します。
使用人数は?
ダイニングテーブルの大きさを決めるにあたり、まず考えたいのが使用人数です。1人で使うのか、複数人で使うのか、最大何人まで掛けられるようにしたいのかをイメージすると良いでしょう。
また、1人で使うとしても、ダイニングテーブルの上に物をたくさん置きたいなら1人用のテーブルでは収まりきらない可能性があります。人数だけではなく、テーブル上をどう使うかも考慮して選ぶのがポイントです。
設置可能なテーブル幅は?
一般的に、幅60cm×奥行き40cmが1人分のテーブル幅の目安とされています。1人分の食器を並べるのにちょうど良く、隣に人が座っても身体が当たらないのがこのサイズです。これを踏まえて考えると、4人分のダイニングテーブルは幅80cm×奥行き120cmのものが基準となります。
ただし、これはあくまでも目安のサイズです。業務で使用する際はテーブル上が賑やかになるケースが多いため、目安よりも一回り大きめサイズを選んでおくと失敗が少なくて済みます。
テーブルの高さは?
ダイニングテーブルの高さについては慎重に選ぶ必要があります。というのも、使う人全員がまったく同じ座高ということはあり得ず、特に背の高い方にとってはテーブルの位置が低いとストレスになりがちだからです。背の低い方は高めの椅子やクッションなどで調整できるため、基本的には身長の高い方に合わせて選んでください。
その際の目安となる数値が、差尺(さじゃく)です。差尺は、床から座面(椅子の座る部分)までの高さと床から天板までの高さの差を指します。身長150cmの方の場合、差尺は24~26cmが一般的です。160cmの方であれば26~28cm、170cmの方は28~29cm、180cmの方は30~31cmが一般的な差尺とされています。これらを目安に、ダイニングテーブルの高さを決めましょう。
ダイニングテーブルのデザインを選ぶ
ダイニングテーブルの大きさが決まったら、いよいよデザイン選びです。ダイニングテーブルは様々な材質で作られており、質感や手触りが一つひとつ違います。天板の形や脚の本数、イメージなども考慮しながら、雰囲気を壊さないようなダイニングテーブルを選んでください。
天板の木材は?
ダイニングテーブルの天板は木材を使って作られているものが多いです。その木材の種類も様々で、天然木をそのまま使っている無垢材、天然木どうしを貼り合わせて加工した集成材などがあります。
無垢材の天板は、木材ならではの色や手触り、ぬくもりが感じられるものが少なくありません。年月とともに味が出てくるのが無垢材の魅力。しかし、湿気や温度の変化に敏感で、表面が反ったり、天板が伸縮してしまったりする場合があることには注意が必要です。一方、集成材は木と木のつなぎ目がわかってしまうものの、無垢材に比べて反りにくいというメリットがあります。木材として使われるのはオークやチーク、チェリーなどが一般的です。
木材以外で天板に使われる素材は、他に突き板やプリント紙化粧板が挙げられます。突き板は天然木を薄く切ってシート状に加工したもの、プリント紙化粧板は本物さながらの木目調の紙を板に貼り付けたものです。
天板の形は?(丸 or スクエア)
ダイニングテーブルを選ぶなら、天板の形にもこだわりたいところです。もっともよく見かけるのは、スクエア型と呼ばれる長方形の天板ではないでしょうか。6人程度まで掛けられるものが多く、比較的大人数でも使用できます。事務的かつ空間が窮屈な印象になりがちなため、正方形の天板もおすすめです。
だ円形や円形など丸型の天板は温かみがあり、座っている人との距離感を縮めてくれる効果があります。団らんのひとときを大切にしたい方にはピッタリです。
スクエア型と丸型を組み合わせた角丸型の天板も人気。スクエア型の四隅が丸く作られていることから、やさしい印象を与えてくれます。
脚の形は?
天板の下に伸びる脚は基本的に買い手側で選ぶことはできませんが、どんな種類があるか知っておくと、よりダイニングテーブル選びに役立てられます。
一般的にダイニングテーブルの脚は1本脚、2本脚、4本脚の3パターンが多いです。1本脚タイプは空間をすっきり見せられます。椅子が引っ掛かるといった煩わしさがないため、自由に席を増やせるのが魅力といえるでしょう。
2本脚タイプは長方形の天板の場合、辺が短い側、いわゆる「お誕生日席」に脚が付いていることが多いです。椅子の出し入れがスムーズになる反面、お誕生日席に座る人は脚の存在が邪魔に思ってしまうかもしれません。
4本脚タイプはもっとも一般的なもので、天板の四隅に脚が付いています。どっしりと安定感があるのが特徴です。
ダイニングテーブルの選び方 サイズや形状、素材などのポイントまとめ
ダイニングテーブルについて、サイズや形状、素材などのポイント別に選び方のコツをご紹介しました。ダイニングテーブルは、その場の雰囲気を大きく左右するほど重要な存在です。使用人数や空間の広さなどを考慮しつつ、みんなが気持ち良く使えるようなダイニングテーブルを選ぶことをおすすめします。